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11歳ー18歳

0歳ー6歳 11歳ー18歳 7歳ー10歳 ちいさい・おおきい 学び 環境 育て方

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.132

2022年10月6日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.132

2022年10月25日刊行
天野秀昭 著

「私」の軸を育む奇跡の時間

「遊び」の本質

「遊び」が大切。
こどもと遊びは、食べること、眠ること、と同じくらい、時にはそれ以上に大切なこと。欠かせないこと。自然なこと。それが、守られなくなって、ずいぶん長い間「問題だ」といわれるままになっていました。

筆者の天野秀昭さんは、日本初の「冒険遊び場」(東京都世田谷区羽根木)の開設に関わり「プレーリーダー」として、こどもたちの遊びの現場に居続けた人。近年いよいよ「遊びこそすべての問題を解決する希望」とあちこちから声があがり、あらためて「遊び」が注目されています。

近年、脳の発育にとっても、土や水や火や自然に助けられる自然な遊びが重要と言われています。それは、天野さんの経験や実感とも結びつき、外遊びの経験のない人にも伝わり、親もこどもと共に遊び直すことで緩やかに成長していく姿を目の当たりにしたのです。

すでに、祖父母世代でさえ遊びを知らない。でも、命を人間の魂を育むその行為を環境を守りたい。筆者・天野秀昭さんの熱い熱い思いが多くの人に届くよう、編集・製作スタッフも力を込めたおススメの132号です。

定価1,760円(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-932-1
 


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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉
たがいに考えあうために 02
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
「遊び」の本質
「私」の軸を育む奇跡の時間
NPO法人「プレーパークせたがや」理事
天野秀昭
はじめに
いま、こどもに「遊び」が必要な理由 18
「遊び」って、なんだろう?
1章 生きるベースになる「私の世界」
◇「遊ぶ人」と「教える人」
「鬼ごっこ」は「遊び」になる? 26/その子のなかに「やってみたい」があるか 28/「いっしょに遊んでた」の裏にある気持ち 29/「教育」と「遊育」は主体がちがう 30/「教育」の中身を決めるは大人の価値観 32/「あぶない・きたない・うるさい」が阻むもの 33/「生きている実感」を教えることはできない 35
◇社会×こども×子育ての関係
「正しい遊び方」はつまらない 37/大人がこどもを管理する「システム化」 38/「少子化(=「多大化」)」がもたらす親子への厳しいまなざし 41/こどもの「解決する力」を奪わない 43
2章 「遊び」は、なぜ必要なの?
脳・体との関係から
◇体のなかで起こっていること
「大脳辺縁系」の発達にかかわる「快・不快」 46/「あなたのため」に応えるために心を消す 48/「ほんとうの私ではない」と気づくとき 54/自分の意思で動かせない筋肉を動かす「自律神経」 55/脳の発達に影響をあたえる外遊びの刺激 56/こどもの成長に関係する「内分泌系」/体に必要な細菌と「免疫」の働き 59
◇「遊び」と連動する体
環境の変化によって働く体の調節機能 62/生死を分かつ不快の「情動」によって起こること 63/いのちを支える「食べる・眠る・出す・遊ぶ」 65
3章 「遊び」は、育ちにどう影響するの?
生涯の礎をつくるとき
◇こどもが生きること、感じること
放課後に家から出ないのは田舎の子 68/ナンバーワンより大切な「私は生きている」という実感 69/生涯の財産を溜めこむ乳幼児期から学童期 71/こどもは「いま」の連続で生きている 72/「はじめて」の「挑戦」があぶないのは、あたりまえ 74/「いま」を奪われてきた子は、慢性的な「不快」に 75
◇こどもから大人になるまで
「私」という主体を守ること 78/学校で身につく「社会性」の限界 79/尊重される喜びを知れば、人を傷つけることがこわくなる 81/「記憶」からつくられる「アイデンティティ」 83/「私の核」になるこども時代の出来事 86/「記憶」に残る経験がないこどもたち 89/「私は生きている」ことを確かめるために 91/問題を解決するには、こどもを「遊ばせる」 93
4章 「遊び」の環境をどうつくる?
プレーパークの日常にあるヒント
◇体を動かす、手を動かす
自分の責任で自由に遊ぶ 96/壊せるものがどれだけあるか 98/「できない」ことを大切に 98/「プロセス」によって生み出されるもの 100/「消費」ではなく「生産・創造」の経験を 102/「切りたい」「打ちたい」から始まる「道具」遊び 103/「使いまわす」という「知恵」と「工夫」 105
◇人と自然との関係
「チャンバラごっこ」ではかる相手との距離感 106/「危険」をどうとらえるか 108/「やっちゃダメ」のストッパーを外すとき 110/ヌルヌル・ベタベタ・グチャグチャ・ドロドロは、外にある 111/「遊び」がもつ、ケアする力 113/「いい加減」を知ること 114/火をとおして広がる創造力 115/幼児と大人が真剣勝負 116/「みんな」でやれば世界が広がる 121/異年齢のなかで生まれる「役に立ちたい」気持ち122
◇親が育つとき
多様な子と出会い、子育てを少し楽にする 124/「危険」があれば、大人はスマホを見ない 126/こどもにとっての「原風景」 127
おわりに
だれのなかにもある「遊ぶ」ことがもつ不思議な力 130
Chio通信
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ? 139
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもとつくってあそぼう! 143
あきのはっぱモビール
けんさくするまえにいしかわさんにきいてみよう 最終回 145
Q どうして夜はいやなことを考えるのですか?
いしかわのりひこ(児童精神神経科医/〈ち・お〉編集協力人)
リレーエッセイ 家族のかたち 最終回 148
うちの本棚
吉野 靫(立命館大学生存学研究所客員研究員)
恐れず、あきらめず、楽天的 これが私の暮らしかた 最終回 153
世代を超える農薬の被害
天笠 啓祐(ジャーナリスト)
何がおもしろうて読むか書くか 最終回 158
遡(さか)のぼるし逗(とど)まる
立岩 真也(社会学者)
笑顔で過ごす不登校—見守りと支えの心がまえ 最終回 163
大丈夫、こどもたちはいつでもどこでも学びます
内田 良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
予防接種、基本から 最終回 169
感染の可能性、重症化の割合、予防接種後に起きうる副反応を考えて
青野 典子(「ワクチントーク全国」事務局長/〈ち・お〉編集協力人)
創刊のことば 174
編集後記 176
2022年〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者への頼れる特典! 177
〔アピール〕原発のない日本を 178
〈ち・お〉バックナンバー常備店 180
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 182
重要なお知らせ 184
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 190
インフォメーション ジャパンマシニスト社森の編集室からのお知らせ 192
11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 おそい・はやい 思春期・自立

おそい・はやい・ひくい・たかい No.113

2022年6月23日

2022年7月25日刊行 
岡崎勝 宮台真司 著

特集

《実録》愛と希望を語る90分

こども性教育

前作『お・は』No.112『大人のための「性教育」』は、本号No.113を読み解くための一号だった。
本号は、その実践編。社会学者・宮台真司と小学校教員・岡崎勝が、小学生から大学生、そして保護者達の集まる会場で語った「性と愛の授業」全記録。

宮台は、さまざまなデータや動画を示し、大人たちの性と愛の現実を、私たちが失ってしまったものを、子どもたちに語りはじめた……。

大学生の一人は問う。「現実を知れてすっきりした。希望がもてた。どうして、こういう性教育を学校ではしないのですか」。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-663-4
 

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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 3
岡崎 勝 〈お・は〉編集人/小学校教員

《実録》愛と希望を語る90分
こども性教育
岡崎 勝(小学校教員)/宮台真司(社会学者)

講座の前に 13
【1時間目】 どうして一人ぼっちは寂しいの?
──いつでもつながれるのに「孤独」な時代
●なぜ私たちは「孤独」をおそれるのか?
ぼくが子どもだった時代にあったもの 19/家族がいてもいなくても、死ぬときは一人ぼっち 20/「孤独」になると、早死にしやすくなる 23/「孤独」を合理化するために敵をつくる 25
●「集団」から「個人」の暮らしになったのは、どうして?
近所づきあいがなくなり、どこにいても電話がつながる時代 29/地域のおじちゃん・おばちゃんのお店で買い物をしていたころ 32/「安全・便利・快適」によって失われたもの 33
【2時間目】「恋愛・セックス・結婚」はどう変わったの?
──統計に見る日本人の意識と現実
●したいけど、できない? それとも、したくない?
減少が進む若者の「性体験率」 37/「恋愛稼働率」は女性が男性の二倍 37/いまの若者は将来「結婚」できない? 43
●「恋愛」の相手に求めるのは?
好みの相手を探すことから始まる「恋愛」で起こること 47/コロナ禍で増加したマッチングアプリでの出会い 49/女性が結婚で重視するのは「愛よりも金」 52/日本の家族の絆は非常に弱い 53/ネット上の人間関係は、困ったときに助けてくれない 55
【3時間目】「いい恋愛」をするには、どうしたらいいの?
──これからを生きる「希望」を見出すために
●なぜ「恋愛」がしたいんだろう?
大人たちの意識や生活の変化と「性体験率」の関係 61/「同じ世界」で一つになる体験がなくなって 62/「恋愛」をしたら「幸せ」「楽しい」? 63/「恋愛」をしたいと思わないのはなぜ? 66/「恋愛関係」と「友だち関係」は、どこがちがう? 69/セックスがないと「恋愛」は成り立たない? 71/コクって「イエス」があれば「つきあっている」? 73
●本当の「恋愛」ってなんだろう?
「恋愛」って、いつ始まったの? 77/どんな価値観を選ぶ? 80/自分の相手が別の人とデートをしたら怒る? 82/「究極の相手」はどう確かめる? 83/「同じ世界」に入ることと、セックスはどこがちがう? 86/なぜ「危険」とわかっているセックスをするの? 88/セックスは「不安」なのに、なぜ意識してしまうの? 89/それでもやっぱり「恋愛」したいのはなぜか? 91
質問コーナー 大人も、子どもも、さらに教えて宮台さん! 94
【小学生向け岡崎先生の特別授業】
「大人」になるみんなへ
──男の子と女の子、そして家族のこと
●体と心の「プライベート」な部分って、どんなこと?
「成長」について考えてみよう 104/ほかの人にさわられたら困る体の部分 106/男と女の体って、どうちがうの? 111/性別は「男」と「女」だけじゃない 118/「プライベート」なことを話すときは相手のことを考えて 121
●家族や友だちと仲よくつきあうには、どうしたらいいんだろう?
お父さん・お母さんが「口うるさい」のはどうして? 123/最初はできなくても「家事」にチャレンジしてみよう 126/便利な生活のなかで、どうしたら幸せになれる? 128/「いい友だち」がほしかったら、まずは自分をみがくこと 130
講座のあとで 133
●おわりに この本を手にした大人のみなさんへ
「挫折の先取り」で「恋愛」を不可能にしないように/宮台真司(社会学者) 136
「性愛」はおもしろいことだと伝えるために/ 岡崎 勝( 小学校教員) 148

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Oha通信
不登校のあとの暮らし方──「働く」までのまわり道(5) 156
居場所との出会い 野田彩花(フリーライター)
アニメをこんなふうに観てみると(23) 165
『竜とそばかすの姫』に見る思春期の心のかたち 村瀬 学(児童文化研究者)
〈お・は〉編集人の学校再生提案(最終回) 171
〈気をつけ〉にある「身体の管理操作の快感」 岡崎 勝 小学校教員
創刊のことば 177
編集後記 178
定期購読者への頼れる特典! 179
アピール 原発のない日本を 180
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 182
〈お・は〉バックナンバー常備店 184
重要なお知らせ 186
〈お・は〉編集人・編集協力人 190
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11歳ー18歳 7歳ー10歳 おそい・はやい ちいさい・おおきい

岡崎勝先生の授業動画

2022年5月6日

お・は小

シーズン1

15分動画でワクワク!小学生の授業(シーズン1)

 

小学校
低学年の授業
小学校
中学年の授業
小学校
高学年の授業
1 〈日本語とことば〉
テンテンとマル・
くっつきの「を」
〈数と形の世界〉
あるけど、ない!
線・点・ゼロ
〈暮らしと科学〉
十二支のひみつ
2 〈日本語とことば〉
くっつきの「は」
〈数と形の世界〉
三角形ってなに?
〈暮らしと科学〉
水にうくってどういうこと?
3 〈日本語とことば〉
くっつきの「へ」
〈日本語とことば〉
作文のコツ①
くわしく書く
〈暮らしと科学〉
アナログとデジタル
4 〈日本語とことば〉
文をつくってみよう
〈日本語とことば〉
作文のコツ②
きもちを書く“比喩〔ひゆ〕”
〈数と形の世界〉
分数はなんのためにある?
5 〈数と形の世界〉
すうじのはなし
位〔くらい〕のへやとゼロ
〈数と形の世界〉
かけ算ってなに?
〈数と形の世界〉
分数の割り算

 
シーズン2

15分動画でワクワク!小学生の授業(シーズン2・3)

低学年の授業
中学年の授業
高学年の授業
1 〈暮らしと科学〉
「わがまま」はダメ!?
〈数と形の世界〉
コンパスと円
〈暮らしと科学〉
家族ってだれのこと?
2 〈日本語とことば〉
漢字〔かんじ〕のはじまり!
〈いのちとからだ〉
地獄と天国〔じごくとてんごく〕
ほんとにあるの?
〈数と形の世界〉
単位はなぜできた?
3 〈数と形の世界〉
たしざん・くりあがり
〈日本語とことば〉
うそ日記を書く
〈暮らしと科学〉
子どもを守る
「子どもの権利」
4 〈数と形の世界〉
ひきざん・くりさがり
〈暮らしと科学〉
もし、いじめにあったら
〈いのちとからだ〉
ドラキュラと血液の関係
5 〈暮らしと科学〉
おばけのねがい
〈暮らしと科学〉
どうして学校へ行くの?
勉強するの?
〈いのちとからだ〉
「いいにおい」と
危険な化学物質

 
シーズン3

低学年の授業
中学年の授業
高学年の授業
1 〈数と言葉の世界〉
正方形は、長方形?
〈数と言葉の世界〉
円周率
〈数と言葉の世界〉
「単位量」の基本
2 〈暮らしと科学〉
「わすれもの」
をなくしたい!
〈暮らしと科学〉
自由勉強、
なにをする?
〈数と言葉の世界〉
消費税の計算
3 〈いのちとからだ〉
「しょうがい」
ってなに?
〈暮らしと科学〉
じしゃくと電流
〈暮らしと科学〉
月の見え方と
太陽の位置

 
シーズン4

低学年の授業
中学年の授業
高学年の授業
1 友だちのつくりかた(初級編) ゆっくり、じっくり、あわてない!
友だちのつくりかた(中級編) 気をつかうとつかれるよ
友だちのつくりかた(上級編) ひとりでもいいんだよ
2 ゲームとネット
はじめての上手なつかいかた

勉強でつかうパソコン、スマホ、タブレット ネットがうまくつかえないとき
スマホの楽しい使い方 SNSでできること、できないこと、しないこと
3 学校に行きたくないとき 心配・不安・いらいらする!
大人はうるさい! どうして言うことを聞かないかわかってよ
わたしは「ヘン」なの? 障害ってなんだ?
0歳ー6歳 11歳ー18歳 ちいさい・おおきい 育て方 障害・発達

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.131

2022年3月31日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.131

2022年4月25日刊行
山口和彦 著

こどもの「こころと脳」を科学する

発達のつまずきか? 育ちの個性か?

こどもにとって、どんな教育を、いつ頃からしたらよいだろう? 才能があるかも? 早く手をうたないといけない?

そんな思いが芽生えたら、まずはこの一号をお薦めします。お教室や先生探しはそのあとに。

人間のこどもとサルの子の分かれ道は、「なぜ?」という問いかけが生まれるかどうか。それは、DNAに秘められています。こどもは自然そのもの。「親の良かれ」がそこに反してしまえば、こどもには不自然で負荷をかけるだけ。

こどもには幸せになってもらいたい。そう思うとき、親としての学びがはじまります。

定価1,980円(本体価格1,800円+消費税)

四六判/224頁/ISBN978-4-88049-931-4
 
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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉
たがいに考えあうために 03
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
こどもの「こころと脳」を科学する
発達のつまずきか? 育ちの個性か?
山口和彦(脳神経科学者)
はじめに
「脳科学」の知識が子育てに役立つように 15
1章 子育てと「脳科学」
◇「脳科学」を、どうとらえる?
赤ちゃんを「かわいい」と思う理由 20/「母性行動」と脳の関係 22/「こころ」はどこにある? 23/「こころ」が心臓にあると思われていたころ 25/「こころ」は脳に由来する 27/動物にも「ここ」はある? 27/「こころ」と物質の関係 28/「こころの病」を治療するということ 30/「もの」としてあつかわれる「脳」や「こころ」 31/「こころの病」の診断は、いまでも道なかば 31/お母さんが「脳科学」に惑わされてしまうのは 34
コラム フロイト派の理論が科学でない理由 33
◇「脳」は、どうなっているの?
実際の「脳」を見てみよう 36/脳のしわが多いと賢い? 38/脳のなかにある「海馬」 41/「神経細胞」が集まった「神経組織」 42/神経細胞同士のあいだをつなぐもの 43/脳の状態からわかること、わからないこと 45/こどもの脳になにかあるのではないかと思うとき 47
2章 脳の「発達」と「発達障害」
◇こどもの脳の「発達」
「能力」はどう決まる? 50/受精卵から脳がかたちづくられるまで 51/神経細胞の枝ぶりが広がるとき 53/生きる環境に必要なものだけを残す「刈り込み」 55/神経回路の配線は遺伝子によって決まる 56/視覚に関する神経回路が形成されるとき 59/「臨界期」=変化できる時期は限られている 62/人間の視覚の臨界期―斜視のこどもの例 64/神経細胞の枝ぶりは環境で差が出る? 65/脳に影響をおよぼす虐待 66
◇「早期教育」は有効なの?
臨界期のあるもの―楽器演奏と母国語 68/臨界期のないもの―空間記憶 70/一方的なプログラムをあたえられるストレス 71/「考える力」はどう育つ? 72/三歳までの教育は、10歳には消える? 73
◇「自閉スペクトラム症」の子をどう育てる?
「自閉症」の特徴―「アスペルガー型」と「カナー型」 75/「お母さんのせい」から「脳の問題」となるまで 76/父親の年齢が高いと起こること 77/シナプスの「刈り込み」が弱い場合、「刈り込み」すぎている場合 79/「自閉スペクトラム症」の子が苦手なこと 80/その子にあったコミュニケーションの方法を考える 81
3章 「性格」はどう決まる?
◇「性格」をかたちづくるもの
「生物学的な要因」と「環境的な要因」 84/性格が親に似るのは「遺伝」のせい? 85/遺伝子と性格の関係―神経回路の発達と「こころの働き」 86/性格や情動に関係する「神経修飾物質」 87/「こわがる」「おもしろがる」神経回路の混線から生じる感情 88/人によってちがう神経回路の「刈り込み」方 89
◇「神経伝達物質」と「神経修飾物質」
「神経伝達物質」の働き―「興奮」と「抑制」 91/ふたつの選択肢で迷うときに影響をあたえる「神経修飾物質」 92/「報酬系」と呼ばれるドーパミン 93/「緊急事態」「ストレス状態」に出るノルアドレナリン 98/「平常心」を保つセロトニン 101/セロトニンの分泌量によってちがう、将来の報酬の考え方 103/困難にある状態でも、人間らしさを保つには 105/セロトニンの吸収を防ぐ働きをする「抗うつ剤」 106/神経から出た物質を受けとめる「受容体」 109
コラム
覚醒剤と似たドーパミンの作用 94/ドーパミンとノルアドレナリンによる行動のちがい―作業仮説 100/薬物(ドラッグ)はどうして効くの? 107
◇男の子と女の子で、ちがいはあるの?
分析的に偏りがちな男性と、分析と直感のバランスがとれた女性 111/冷たい色・動くものを好む男の子、暖かい色・家庭や自然を好む女の子 113/知的な機能に男女の差はない 114/「男脳」「女脳」をどう見るか? 115
4章 「記憶」と「学習」
◇「記憶」とは、なにか?
覚えられるのは、いくつまで? 118/容量に限りのある「短期記憶」 119/大容量で長い期間残る「長期記憶」 120/「健忘症」から解明された「記憶」と「海馬」の関係 122/「長期記憶」を書き込む「海馬」と「短期記憶」を司る「前頭葉」 124/場所と出来事を結びつける「海馬」の役割 125/プラス(報酬)の記憶とマイナス(恐怖)の記憶 127
◇「記憶学習」のメカニズム
神経細胞の働きと場所の記憶 129/記憶の基本になるのは、シナプスが強められること 131/海馬の「シナプス可塑性」と大脳皮質の役割 133
コラム
認知症で物忘れが多くなるのはなぜ? 135
◇「記憶」を「学習」に役立てるには
くり返し、「毎日少しずつ短時間」を続ける 137/声に出す、筆記する、色や形に結びつける 139/記憶を大脳皮質に固定させる睡眠とタンパク質 139/ストレスと記憶の関係 140/情景や場所のイメージと結びつける 141
◇「記憶」と「自己」の関係
脳の担当する部分がちがう、ふたつの「自己」 143/「無心」にある状態の「原自己」 144/「記憶」に支えられていない「原自己」を共有する 146
5章 「脳」と「こころ」と「体」
◇「交感神経」と「副交感神経」
心臓がドキドキするのはなぜ?―内臓を動かす「自律神経」 148/交感神経が働くとき―「戦うか、逃げろ」 149/副交感神経が働くとき―「食後にのんびり」 151/内臓につながる「交感神経」と「副交感神経」 152/心拍数と血圧をあげる「ノルアドレナリン」 155
コラム
「目的論」と「進化論」 156
◇「ストレス」に、どう対処する?
ストレス反応の三段階 158/どうして病気につながるのか 160/臓器を分けて考える―デカルトの「還元論」 162/自律神経のバランスの問題にかかわる「心身症」 163/こどもがストレスで熱を出すとき 165/ストレスに対処するための三つのR 167/非常時=強いストレスに有効なセロトニン 168/日常習慣の維持が、生きることを助ける 169/言語中枢がある「左半球」と全体を把握する「右半球」 171/右半球にある意識の存在―ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』より 172/左半球から生じるストレスを減らすために 174
6章 脳科学者が考える〝人間らしさ〞
◇動物と人間のちがい
哺乳類に共通する「育児行動」 178/類人猿とヒトのちがい①―社会性 179/類人猿とヒトのちがい②―文明と発達 181/動物も言葉を理解する? 182/二、三歳児の言語能力がある類人猿 184/ヒトと類人猿のちがいは「なぜ?」と問うこと 185/人間の脳は二〇万年前から変わらない 186/こどもの「なぜ?」に応えるために 187/人類の移動とともに広がったふたつの神話群 188/「なぜ?」の結果を変えるための「呪術」 190/偶然うまくいったまじないから始まった「農業」 191/環境に影響をおよぼすようになった「人間の知恵」 192
◇「右半球」と「左半球」の働き
「左半球」の損傷で起こる臨死体験 194/脳出血で体験した「ストレスからの解放」 196/左半球と右半球をつなぐ「脳梁」 197/分析的な「左半球」と総合的な「右半球」 199/「自分」=自己意識は「左半球」にある 200/動物と共通する機能とヒトにある機能 202/罪ともいえる「文明」をつくった「左半球」 204/「右半球」にある平和的な価値観を大切に 205
おわりに
こどもが生きる未来が「住みやすい」社会であるために 207
近刊予告 209
創刊のことば 210
〔アピール〕原発のない日本を 212
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 214
〈ち・お〉バックナンバー常備店 216
編集後記 218
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 219
「ホームページ会員」3つの特典 220
〈ち・お〉&〈お・は〉の定期購読について 222
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 223
11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 おそい・はやい 思春期・自立 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.112

2021年12月25日

2022年1月25日刊行 
岡崎勝 宮台真司 著

特集

子どもに語る前に
大人のための「性教育」

「性教育」は、愛と責任と多様性への深い考察と、大人の覚悟が必要。

生き物としての仕組みや社会的な規範を語る「性教育」では、なにかが足りない。日本の「性教育」は「純潔教育」にはじまり、性交と中絶や病気、出産と家族愛を語る授業が主だった時代を経て、いま、ジェンダー、多様な性、性的同意、性加害被害の問題がテーマとなっている。

「性のことをうまく伝えることができない……」という大人たちの声に、社会学者・宮台真司と『お・は』編集人・岡崎勝が織りなす一大特集。
なぜ、いま二人は「性や愛の教育」を重視したのか。続編次号『こども性教育』につながる大人の予習編。永久保存版。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-662-7
 
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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 3
岡崎 勝 〈お・は〉編集人/小学校教員

子どもに語る前に大人のための「性教育」
岡崎 勝(小学校教員)/宮台真司(社会学者)

1時間目 そもそも「性教育」って、なんですか?

学校の「性教育」に期待できるか? 12
三つの柱は「身体の仕組み」「人権教育」「性愛」/親の関心が高いのは「性犯罪・性暴力」/「性愛」の経験値が低い、教員や親たち
教員にも親にも「性教育」の資格はない。その理由は……? 17
一九八〇年代、「新住民化」で変わった生活環境/公園で焚き火ができた時代/昔の子どもたちが外遊びで学んだこと/「身体でつながる感覚」が生まれるとき/「性交」にも必要な「コール&レスポンス」の態勢/「セックスは作業」となった現在
性的退却が進んだいま、失われているのは? 28
「性の過剰」さがあったころ/先輩や同級生、変なおじさんとの関係のなかで/親や教員は絶対に教えられないこと
「性教育」では得られないものは? 33
学校で「性」を学ぶことが退却につながる?/大切なのは「知識」よりも「動機づけ」/ポジティブな「動機づけ」が得られるかどうか

2時間目 「性」とは、なんだろう? 「愛」とは、なんだろう?

「性愛」の劣化を防ぐことはできるのか? 38
親が「性」を教えようとすることの悪循環/親は「愛」を子どもに学ばせる存在/「社会」に適応すると「性愛」は劣化する/「性愛」「友愛」に必要な「贈与」の構え
親もダメ、教員もダメ。子どもたちを導くことができるのは? 44
トラブルやリスクを避けたい大人たち/日本の親はもともと子育てのノウハウを知らない/「言葉・法・損得の外への開かれ」を促すには/「同じ世界を生きている」と思える条件/「コンテンツ教育」と「パントマイム教育」/体験を伝える「旅芸人方式」で/「性」と「愛」を伝えるときには/ワークショップの入口が「性」であるべき理由
「性」に関して、法や条例は有効? 56
「性」問題に対する厳罰主義/援交ブームから起こった条例制定/かつて当たり前だった教員と生徒の交際/いまの民主制で解決できないのは/新住民が民主主義で地域を壊す/「友愛」と「性愛」を欠いた尊厳はない/五〇年間の長い「空っぽ」/「社会」の代わりをする「世間」が消えた/法律や条例を変えても日本はダメ/「友愛」と「性愛」の劣化を「性愛」から切り開く/「性愛」の能力と関係する「友愛」と「公共的関心」
「危険」を子どもに、どう知らせる? 69
子どもに疑うことを教えるのが「性教育」?/「性愛」の経験は知識では補えない
「性愛ワークショップ」本当に学ぶべき、その中身は? 74
セックスを通じて「絆をつくる」/「アメーバになる」ことで「愛」を育む/性交の「アフォーダンス」と日常の「ミメーシス」/「愛の意味論」を理解する/「損得を超える構え」の入口は損得/〈前半プロセス〉での勘違い/「社交術」の本質とはなにか/一喜一憂からの解放としての「社交術」/「歩留まり的な構え」との違い/〈前半プロセス〉を支えるオーネスティ/〈前半プロセス〉と〈後半プロセス〉のつながり/「性交」の中身に踏み込まずに語れること/相手の目を見る、相手の手を握る/田中泯の「場踊り」を導きの糸にする/「雰囲気」にのまれることとの区別/「育ちの悪い大学生」にどう働きかけるか/決まりを破るだけで入れる「同じ世界」
「性の多様性」を、どう捉える? 101
学校では「認めよう」という流れはあるものの/性的な対象が絞り込まれていない思春期のころ/三人に一人がゲイ、背景を理解する/自分のなかにいろいろな人がいるという感覚

3時間目 「幸せ」な大人になるには、どうしたらいいですか?

「リスク管理」は大事ではない? 108
枠の外に出てしまう怖さ/学校の外で得られるドキドキする体験/共犯関係から始まること/不幸や悲しみなしに「愛」は得られない
「愛」を、どう伝えるか? 113
予定調和の「性愛」はありえない/体験教育に使える韓国ドラマ/「愛」は社会のカテゴリーを超える
「責任」を、どう考えるか? 117
道徳教育に用いるべき一九六〇年代作品/「自己決定」できず、「自己責任」が推奨される日本/八〇年代以降当たり前になった「安心・安全」への要求
大人が「覚悟」すべきことは? 122
失敗を恐れる子どもたち/教員・親に必要なのは罰せられてもいいという構え/子どもにとって有効なことをやりつづけるには/学校に期待しない、そこから始める
課外授業 親の私たちに、教えて宮台さん! 127

授業のあとで

「性愛」の「魅力・誘惑」を大切にすることで、人は一人前になる 135
岡崎 勝 小学校教員
「性教育」ならぬ「性愛教育」が不可欠な理由 140
宮台真司 社会学者

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Oha通信
不登校のあとの暮らし方│「働く」までのまわり道④ 150
外に出るきっかけ/野田彩花 フリーライター
うちのツレはカナリア│「空気」に反応する家族との暮らし④ 159
悩ましい「香害」への理解
三島亜紀子 論文漫画家
アニメをこんなふうに観てみると? 165
『ラーヤと龍の王国』が描く「相手を信じる力」とは/村瀬 学 児童文化研究者
〈お・は〉編集人の学校再生提案④ 171
教員の多忙さと「快感の原理」/岡崎 勝 小学校教員
次号予告 176
創刊のことば 177
編集後記 178
「ホームページ会員」3つの特典 179
[アピール]原発のない日本を 180
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 182
〈お・は〉バックナンバー常備店 184
ジャパンマシニスト社の本 186
2022年〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者募集 187
2022年〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者への頼れる特典! 188
〈お・は〉編集人・編集協力人 190
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 192
0歳ー6歳 11歳ー18歳 7歳ー10歳 ちいさい・おおきい 子育て人 家族 親のあり方

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.130

2021年10月8日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.130

2021年10月25日刊行
青野典子 渥美京子 内田良子 大谷尚子 加納土 貴戸理恵 桜井智恵子 永田夏来 浜田寿美男 光畑由佳 山田真 著

特集
「働く母」の子育て

「お金・時間・責任」のプレッシャー

「ふつうに仕事と子育てをしたいだけなのに」と社会学者であり3人のお子さんのお母さんの貴戸理恵さんは語る。

仕事と子育てを両立させるために、様々な工夫があり、周囲との交渉があり、段取りがあり、気配りも忘れない。

「できる子、よい子」を求められたお母さんたちが、真面目で努力家の大人になって頑張っている。でも、そんなお母さんたちにこそ、ふと息をつき、肩の力を抜き、空を見上げるひとときも欲しい。

『ち・お』が送る「働く母」をテーマにした今号は、毎夜お布団に入ったあとの数分、数行を読んで気持ちが落ちついていく本。筆者の温かい眼差しを感じる一冊です。

定価1,760円(本体価格1,600円+消費税)

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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉
たがいに考えあうために 02
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
「働く母」の子育て
「お金・時間・責任」のプレッシャー
思うようにいかない……「働く母」の実感
読者アンケートより 19
賃労働者とケア責任者、
ふたつの世界を往復する日々のリアリティ 25
貴戸理恵(社会学者)
Ⅰ こどもとのかかわり、働き方
「これでいいのかな?」と迷ったときに
1 しつけをはじめ、子育てのほとんどは保育園任せ。
親らしいことをしてあげられていない気がする。 38
任せられるところは任せて、「みんなで子育て」すればいい
青野典子(保育士/〈ち・お〉編集協力人)
2 家ではこどもを放ったらかし。
さみしい思いをさせていない? 45
こどもが親に当てにされる喜びを感じられるように
浜田寿美男(発達心理学・法心理学者/〈ち・お〉編集協力人)
3 こどもを預ける心がまえ、園生活で注意することは? 52
いつもと様子がちがったら、表情や体からのメッセージを聞きとって
内田良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
4 習い事などに手をかけてあげられない。
そのせいで遅れをとらない? 60
「こどもに力をつけなくちゃ」と思わせる正体を知ることから
桜井智恵子(教育社会学者/〈ち・お〉編集協力人)
5 こどもがいても働きやすい環境をどうつくる?
職場で上司や同僚を味方につけるには? 66
「仕事」と「子育て」を分けない働き方も、ひとつの方法
光畑由佳(モーハウス代表/NPO法人「子連れスタイル推進協会」代表理事)
6 もっと自分の仕事をがんばりたい。
家族の理解や協力を得るには? 74
「家族に迷惑をかけない範囲で」という縛りから自由になって
渥美京子(ノンフィクションライター/一般社団法人コミュニティネットワーク協会理事長)
「働くお母さん」の日常、こども目線で見てみると
「沈没家族」と母子二人暮らしの経験から 81
加納 土(映画監督)
Ⅱ 「女性が働く」こと、「仕事」を続けることの困難
それでも「働くお母さん」がしんどい理由
社会の変わらない部分と男女の格差 92
永田夏来(社会学者)
障害児の母親が働くとき
長女・涼の子育てと「運動」で得た支え 104
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
おわりに
仕事も子育ても「半人前か?」と嘆いたあとに
ヒトが人間に育つために不可欠なこと 112
大谷尚子(養護実践研究センター代表/〈ち・お〉編集協力人)
Chio通信
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ? 122
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもとつくってあそぼう! 127
ちいさな ちいさな かご
けんさくするまえに いしかわさんに きいてみよう 連載⑮ 129
Q いままで、こころはむねのあたりにあると思っていましたが、
体のどの部分にあるのですか?
いしかわのりひこ(児童精神神経科医/〈ち・お〉編集協力人)
いつものごはんに豆料理を 連載③ 132
レシピ・豆と玉ねぎのマリネ
エッセイ・料理のお手本はひとつじゃない
高島千晶(食品雑貨店経営)
リレーエッセイ 家族のかたち 第15回 137
重度複合障害の娘と暮らして②
「人のせいにする」ということ
最首 悟(思想家)
恐れず、あきらめず、楽天的 これが私の暮らしかた 連載⑤ 142
変わりゆく身近な風景
天笠啓祐(ジャーナリスト)
天草みかん山入植記—子らとめざした農的生活 最終回 147
小さいままに生きること
川野美和(農業)
何がおもしろうて読むか書くか 連載⑮ 153
集められるうちに集められるものを集めよう
立岩真也(社会学者)
フクシマからぼくが学んだこと 連載37 158
福島原発事故(その3)
山田 真(「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表/〈ち・お〉編集協力人)
笑顔で過ごす不登校—見守りと支えの心がまえ 連載④ 163
幼稚園・保育園に行くのをいやがるとき
内田良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
予防接種、基本から 連載⑮ 169
新型コロナワクチン、副反応検討部会の資料から見えること
青野典子(「ワクチントーク全国」事務局長/〈ち・お〉編集協力人)
近刊予告 174
編集後記 175
創刊のことば 176
〔アピール〕原発のない日本を 178
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 180
〈ち・お〉バックナンバー常備店 182
ジャパンマシニスト社の本 184
2022年に向けて、〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者募集 186
2022年〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者への頼れる特典! 187
「ホームページ会員」3つの特典 188
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 190
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 192
0歳ー6歳 11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 アレルギー・病気 ちいさい・おおきい 暮らしと医療 法・社会 障害・発達

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.129

2021年4月5日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.129

2021年4月25日刊行
石川憲彦 津田篤太郎 三島亜紀子 山口和彦 和田真 著
熊谷晋一郎 編著

特集
「過敏さ・繊細さ」解体新書

みんなは平気なのに、体や心が反応してしまうのはどうして?

発達障害の診断が一人歩きし、園や学校、会社や地域にあっという間に広まり、精神科医に「発達障害ブーム」といわれるほどに。幼い子どもへの向精神薬への服用にまで行われる現状。


そんななか、細やかな気持ちゆえ、他者の重荷も背負ってしまう「HSC」や「HSP」といった次のテーマが話題です。


また、からだの「過敏さ」も問題になっています。肌に触れるもの、耳に届くもの、鼻が拾うものや、舌が感じるもの、大腸も、細やかな感受性をもつがゆえ、日常の暮らしがままならない。

どうしたらいい? という前に、私たちはどうして「感じる」のか? 「感じ方の差」はどこから? そして、「過敏、繊細」に関心が高まるその背景もフォローします。

定価1,760円(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-929-1

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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉たがいに考えあうために 03
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
「過敏さ・繊細さ」 解体新書
初耳読者のためのガイダンス
「過敏さ」を示すもの
私も当てはまるかもしれない……
新たなカテゴリーが生まれるとき 18
三島亜紀子(社会福祉学者)
研究者・医者に聞く「過敏さ」の基礎知識
身体で起こっていること
だれもがもっている「困難」 36
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
「過敏さ」は「五感」と「内臓」の関係から 39
熊谷晋一郎(小児科医)
なぜ、感じ方に差があるか
—「自閉スペクトラム症」と「感覚過敏」 65
和田 真(神経生理学者)
コラム
「感覚刺激」の受けとめ方を調節する 87
山口和彦(脳神経科学者)
免疫系にもある「過敏さ」
—アレルギー・花粉症が起こる理由 90
津田篤太郎(リウマチ・膠原病科医)
最後の深読み
いま、「過敏さ・繊細さ」に関心が寄せられる理由 111
石川憲彦(児童精神神経科医)
Chio通信
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ? 122
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもとつくってあそぼう! 125
パタパタちょうちょ
けんさくするまえに やまださんに きいてみよう 連載⑭ 127
Q (人がむかしお猿さんだったという話を聞いて)
どうすれば また おさるさんになれるの?
やまだまこと(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもに語る ちいさな昔話 130
鳥のみじい
いつものごはんに豆料理を 連載② 135
レシピ・ホピ族のチリビーンズ
エッセイ・台所でわたしは孤独ではなかった
高島千晶(食品雑貨店経営)
恐れず、あきらめず、楽天的 これが私の暮らしかた 連載④ 140
種子の世界
天笠啓祐(ジャーナリスト)
天草みかん山入植記—子らとめざした農的生活 連載③ 145
自分の仕事の場をつくっていく
川野美和(農業)
リレーエッセイ 家族のかたち 第14回 151
重度複合障害の娘と暮らして①
「なるようになる」の日々
最首 悟(思想家)
何がおもしろうて読むか書くか 連載⑭ 156
続・介助者として働いてみようという本の話
立岩真也(社会学者)
フクシマからぼくが学んだこと 連載36 161
福島原発事故(その2)
山田 真(「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表
/〈ち・お〉編集協力人)
笑顔で過ごす不登校—見守りと支えの心がまえ 連載③ 166
ウィズコロナの日常で気をつけたいこと
内田良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
予防接種、基本から 連載⑭ 172
新型コロナワクチン、接種を検討するまえに
青野典子(「ワクチントーク全国」事務局長/〈ち・お〉編集協力人)
近刊予告 177
募集します! 178
創刊のことば 180
〔アピール〕原発のない日本を 182
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 184
〈ち・お〉バックナンバー常備店 186
編集後記 188
ジャパンマシニスト社の本 189
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 190
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 192
11歳ー18歳 7歳ー10歳 おそい・はやい こどもの気持ち 園・学校生活 家族 小学生 育て方 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.110

2020年12月25日

2021年1月25日刊行 
岡崎 勝 著

特集

「叱り方」が下手な大人たち

この「声かけ」でこじれない関係をつくる

叱り、諭すコツ。その基本的な態度、条件をベテラン小学校教員の岡崎勝さんの実践から編んだ特集。

親子、教師と子どもたち、その年齢差、文化のギャップをどう埋めていけるのか?
家庭や学校だけではなく、いまや職場でのギャップも大問題。「言葉が通じない」「反省してもくり返す」「感覚がちがいすぎる」……そんなすれ違いをさまざまな角度から見直せば、関係修復の手立ても見えてきます。

さまざまな人間関係に応用できる特集。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-660-3

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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 2
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
「叱り方」が下手な大人たち
この「声かけ」でこじれない関係をつくる
岡崎 勝(小学校教員)
はじめに
「人づきあい」の基本は子どもとのかかわりにある 15

 

Ⅰ 「みんな」のなかで「一人ひとり」に声を届けるために
—「学級」という場でつくる関係性

子どもが「集団」に入ったとき
原則となるふたつのかかわり方—「対の関係」と「共同体の関係」 20
「叱る」ときはまわりの目線を意識して 22
高学年の個別指導は、声をかけずにメモを渡す 23
「生活の場」で大人はどうふるまうか
「目標」や「ルール」を掲げるときに 26
「いいたいことをいってごらん」にあるプレッシャー 28
「決まりだから守りなさい」に説得力はない 29
相手を見る、相手にあわせる 31
はみ出す子の「主張」は、きちんと聞く 32
「きちんとやりなさい」は必要なし 34
大事な話をするときは「悪いけどちょっと聞いてくれない?」 35
高学年の子には「たいへんだね」=「話せるなら聞くよ」 38
延長授業で「きりのいいところまで」はやらない 39
時間に遅れた子には叱責ではなく、労いの言葉を 41
子どもに「自分で自由に考えなさい」というときに 42
子どもにトラブルが起こったら
聞き方は、「どうしてやったの?」ではなく「どうしたの?」 45
公共の場で叱るときは「もうやめな」で十分 46
「厳しくしたほうがいい」はまちがい 48
子どもとの関係が煮詰まったら「距離をとる」 51
叱りすぎた自分をふり返るときに 52
「反省」という「儀式」 53
「反省」で大事な三つのこと—「事実確認」「謝罪・後始末」「決意表明」 55
緊張を解くには、掃除をしながら無駄口をたたく 57
個別に話を聞きたいときには細心の注意を 58
子ども×先生×親がかかわるとき
褒めなくてもいいから、柔らかく接する 61
「締める」やり方で、子どもから見捨てられることも 63
学級崩壊があったとき、子どもをどうフォローするか 65
心配している保護者には「お子さん、元気ですよ」 66
「あの親だから」「あの先生だから」という前に 68
地域で「声かけ」することで見えるもの 70

 

Ⅱ 「学習」の場面で声をかけるとき
—勉強が苦手な子も楽しめる「授業」の時間

生活のなかの「こと」や「もの」から学ぶ 74
子どもたちに話せるような「知識」のストックを 79
「学び=授業」をどう考えるか
授業中に叱ることや注意はしない 81
学習をゆっくり進めることで気づくこと 83
「予定どおり」にいかなくてもいい 84
授業は「楽しいだけでいい」という大原則 86
子どもが優先するのは「楽しい」こと 89
学校で教えていることは、できなくても生きていける 90
覚えるのに時間がかかることは早くからゆっくり進める 92
「この先生はおもしろい」と思ってもらえるように 94
「どうしてやらなきゃいけないの?」と聞かれたら 95
子どもに「教える」ときに大事なこと
丁寧に説明をしても、わからないものはわからない 97
子どもの「わからなさ」はすごく複雑 99
意外性のあることを聞かれたら「すごいね」 102
「まちがい」には、意味をもたせる対応を 104
コラム
低学年の学習のヒント① 107
子どもの興味や関心をかき立てる「0(ゼロ)の授業」
低学年の学習のヒント② 111
数の理解には、いろいろなパターンの問題を
子どもの姿や声のとらえ方
望ましい「子ども像」とは? 114
「黙っている」ことも、ひとつの「対話」 117
言葉になっていない思いを汲んでいけるように 119
「勉強が不得意な子」に教わるとき 121
「できなくてもいい」と思えないのはなぜか 122
「できるようにならなければならない」というプレッシャー 125
跳び箱を「跳びたい」という声をどう理解するか 127
わからないところを教えるときにはグループで 129
「子どもと楽しい時間を過ごせた」ことがエネルギーに 130
おわりに
「教える営み」をどう組み立てるか 133

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:

Oha通信
不登校のあとの暮らし方——「働く」までのまわり道② 138
ひきこもる気持ち/野田彩花(フリーライター)
うちのツレはカナリア——「空気」に反応する家族との暮らし② 148
わが家で欠かせない「ベイクアウト」/三島亜紀子(論文漫画家)
アニメをこんなふうに観てみると⑳ 154
『レッドタートル ある島の物語』に描かれた「ふたつの時間」/村瀬 学(児童文化研究者)
〈お・は〉編集人の学校再生提案② 163
学校で学ぶことは「将来、役に立つ」のか/岡崎 勝(小学校教員)
〈お・は〉〈ち・お〉とともにあらんことを!  169
岡崎編集人の動画授業「おかざき学級」やってます!  172
次号予告  173
創刊のことば  174
編集後記  175
現「モニター会員」の皆様へ 「ホームページ会員」へ移行のお願い  176
募集します!  177
[アピール]原発のない日本を  178
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト  180
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉バックナンバー  182
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉バックナンバー  184
〈お・は〉バックナンバー常備店  186
ジャパンマシニスト社の本  188
〈お・は〉編集人・編集協力人  190
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11歳ー18歳 20歳- おそい・はやい こどもの気持ち ひきこもり 不登園・校 園・学校生活 家族 思春期・自立 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.109

2020年6月23日

2020年7月25日刊行 
内田良子 著

特集

「不登校」「ひきこもり」の子どもが一歩を踏みだすとき

学校に行きたくない理由はさまざまです。
どうして? と問われても、子どもは言葉にならない傷をすでに負っているかもしれません。
少し様子を見ようと、親のほうに余裕があるうちは不登校が許されますが、親にも事情があり、不安も募り、心配は日ごとに高まります。
つい、声を荒げたり、なだめたり、気持ちの焦る人は学校以外の居場所を探したり。

親のよかれと子どもの願いはいつもすれちがい、気がつけば子どもは迷路のなか。「明日は学校に行きたい」というときは、「今日は学校へ行かれない」という訴え。心の傷は小さく見えても、そう簡単に癒されるものではない。

休息が必要なときに背中を押せば、その勢いで登校をはじめても、やがて疲労困憊して、心を閉ざし「ひきこもり」という抵抗がはじまります。
不登校は、親子の豊かな時間になるはずなのに。

高校だけは、やっぱり大学にも……と親の思いが強くなるほどに、学歴よりもかけがえのない大事なものを見失う。
でも、それでは、どうやって生きていくの?

心配や悩みのつきない方はぜひこの本を開いてみてください。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-659-7

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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 2
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
「不登校」「ひきこもり」の子どもが一歩を踏みだすとき
内田良子(心理カウンセラー)
はじめに
一本の細い道 13

 

Ⅰ 学校に行かなくてもいいんですか?

心理室から「モモの部屋」へ 18
相談の場で子どもたちが教えてくれたこと
心理室で子どもたちの具合がよくなった 20
一歳八ヶ月の子でも話せばわかる 22
見えてきたのは、身体症状と学校生活との関係 25
学校は行かなくてもいい 28
学びは誰のためにあるのか 30
自分の力で考えること 32
子どものいうことを信頼する 34
心配や悩みごとが言葉として出てくるとき 35
なぜ、子どもを追いこむのか
子どものことがわかりはじめるとき 38
答えは子どもが教えてくれる 40
人生の荷物は人に預けない 42
「登校拒否」だった子ども時代 44
まずは疑ってかかる 46
自分を守ってくれたもの 48
「いじめられている」といえない子どもたち 49
「いい母親」を演じるプレッシャー 51
親子が対等な関係になるために 53
子どもから問われるのは、親の生き方 55

 

Ⅱ 親子の和解と修復のものがたり

子どもの傷と周囲の気づき 58
1 基本になること
(1) 危険な場所には近づかないこと 60
(2) なぜ、人がこわいのかを知る 60
(3) 二度めの傷は大きな痛みをともなう 62
(4) 傷口を広げないための近道 63
(5) 親子関係の断絶を招くとき 63
(6) 不安をもちつづけたときに起きる症状 64
(7) ゲームは命の浮き輪 65
(8) なにか理由があるのではないか、と思いをめぐらせる 66
(9) こだわりが強くなるとき 67
(10) 親が、日々傷つけ直していることに気づく 68
(11) 親子関係が険悪になったら 69
2 親が変わるとき
(12) 体験を語り伝えあう 70
(13) 父親の理解で改善すること 71
(14) 体験を共有する先に 72
(15) 親の人間的な成長 73
(16) 親自身の不安の実態が明らかになる 74
3 話を聴くこと、話をすること
(17) 最後まで聴く 77
(18) 親にほんとうの話をするとき 78
(19) 一部始終を話せるようになるには 80
(20) 働きはじめて……過去に負った心の傷の修復 81
(21) 信頼の基本 83
(22) 夫の話をよく聴けるようになる 84
(23) 「なにを迷っているの?」という問いかけを 85
(24) つらい思い出を語る 87
(25) だから、話の腰を折らない 89
(26) 傷ついた隣人の話を聴く距離感で 91
(27) 心の傷が回復するということ 92
(28) 専門家に委ねなくても 94
(29) 和解のとき 95
(30) 助け舟はいらない 96
4 親が心すること
(31) 必要なのは、屋根と寝床と食事、そして時間 98
(32) 医療に頼ることで起こるのは  100
(33) 発達障害という誤解 101
(34) 薬を知る 102
(35) 「助けて」をいわない子への注意 103
(36) 「NO」をしっかり受けとめる 105

 

Ⅲ 子どもたちの抵抗と母親たちの連帯

──不登校をめぐる歴史から
「命が大事」という原点 108
「親の会」が広がる──親が子どもの側にいた時代 110
親同士、「親の会」同士がつながり学ぶ時間 111
教育行政がつくる「親の会」と相談のルート 113
親たちが教育行政にとりこまれて 115
「心の居場所」だった保健室は 117
専門家は権力に奉仕する 118
人間として学校を「休む権利」 119
「教育機会確保法」の問題点──自殺する子は減ったか 120
「教育機会確保法」の問題点──ほんらいの子どもの権利を明示したか 122
「教育機会確保法」の問題点──貧困、障害のある子も安心して学べるか 123
ホームエデュケーション──家庭の学校化への懸念 125
おわりに
ひきこもるくらしから獲得する「生きる学力」 128
解説
「寄り添う覚悟」をする「勇気」と「幸せ」を育てるために 132
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
Oha通信
不登校のあとの暮らし方──「働く」までのまわり道① 138
高校へ行かなかった私
野田彩花(フリーライター)
うちのツレはカナリア──「空気」に反応する家族との暮らし① 148
三島亜紀子(論文漫画家)
アニメをこんなふうに観てみると⑲ 154
『映画ドラえもん のび太の宝島』の「宝もの」とは、なんだったのか
村瀬 学(児童文化研究者)
〈お・は〉編集人の学校再生提案① 163
コロナで思う学校託児所論
岡崎 勝(小学校教員)
0歳ー6歳 11歳ー18歳 7歳ー10歳 アレルギー・病気 ちいさい・おおきい 園・学校生活 暮らしと医療

ち・お [ブックレット13] 水イボ、とらなくてはいけないの?

2020年5月28日

2000年3月10日刊行 
山田 真 著

アトピー、ぜんそく、肥満……学校や保育園・幼稚園が問題視する症状

ちょっぴり厄介だけど、暮らしを左右するほどではないこどもの症状。でも、保育園・幼稚園、学校では、「問題」視されるのはなぜ?

定価(本体価格1,000円+消費税)

A5判/120頁/ISBN978-4-88049-313-9

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目次
はじめに —- 3
<水イボ、とらなくてはいけないの?>
たかが水イボ、されど水イボ —- 8
●十数年考え続けたテーマ ●「むしり取り」派だったぼく ●“水イボ論争”のはじまり ●皮膚科医の反論 ●「水イボ」とはなにか ●データのない議論 ●治療法に結論出ず
プールでうつるの? —- 21
●鯖江市医師会の調査 ●「水イボ」とればうつらない? ●痛くない処置法 ●園児間の感染はほとんど実証できず ●幼稚園・保育園は再考を
もし水イボが嫌なら…… —- 30
●「うつる病気」に神経質な社会 ●感染症とアレルギーの関係 ●病気によってからだは抵抗力を作る
<アレルギー、楽観的ではいけないの?>
病気とつきあう秘訣 —- 38
●喘息性気管支炎で入退院 ●姉弟そろってアレルギー体質 ●気管支をひろげる薬 ●抗アレルギー剤の効き目と使い方
治療で注意すること —- 48
●「除去食」の悩み ●専門家とマスコミが作ったもの ●「涙なしのアレルギー治療」を ●あてにならないアレルゲン調べ ●「炎症」という新しい考え方 ●変わる治療法 ●副腎皮質ホルモンの使い方 ●ぼくの診療所では
抗アレルギー役の評価 —- 66
●薬の運用についての不安 ●薬の種類と強さ ●持病のアレルギー性鼻炎 ●体質改善の点鼻薬!? ●ほんとうに効いているの? ●アメリカでの評価の高い薬 ●甘すぎる日本での評価 ●いい加減な薬効の判定
<肥満、太っていてはいけないの?>
こどもの「太りすぎ」について —- 82
●「肥満」と宣告されて ●「肥満」に冷たい社会 ●太っていることの医学的問題 ●乳児の肥満 ●成長に伴う体格の変化 ●「太っていてなにが悪い」
「理想の体重」という問題 —- 97
●集団での減量作戦に思うこと ●ダイエットの功罪 ●拒食症について ●その診断基準 ●典型的な経過 ●平均発症年齢は18歳 ●「太っている人」への迫害