11歳ー18歳 子育て人 思春期・自立

子どもが巣立つということ

2018年2月25日
子どもが巣立つということ

2012年2月20日刊行 
浜田 寿美男 著

この時代の難しさの中で

自立とはなにか? 大人になるとは? 家族は、それをいかに支えるか? 混沌とした時代に子育てをする私たちのバイブルになる1冊。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/288ページ/ISBN978-4-88049-191-2


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はじめに

第一章 この時代に「巣立つ」ということ

14 「私」は自由ではない
22 一歩踏み出すことの難しさ
28 家を出るには出たものの
34 自立は関係の網の目のなかで
42 依存しあって生きる私たち
48 子どもからおとなへの道程

第二章 関係を求め、関係に傷つく

56 つながってなくちゃなんない症候群
64 関係のなかで求められる距離
70 攻撃性のかげにひそむ被害の感情
76 相手が喜ぶのを喜ぶ生き物
82 人間は笑顔を交わす
90 この社会の「内」で生まれる犯罪
96 人生を捨ててしまう人々
102 「子どもを守れ」キャンペーンと遠近法の錯覚

第三章 学びをめぐる錯覚

110 この時代の子ども観
116 「将来役立つ」というまやかし
122 世界の広がりにつながる学び
128 錯覚のうえに成り立つレース
134 大事なことを大事のとおりに学ぶ
140 英語の力が身につかないわけ

第四章 お金をめぐる錯覚

148 お金に囲まれて生きる時代
154 お金をめぐる自由と不自由
160 「お金は汚いもの」だった
166 制度化の罠にはまった学びとお金
172 錯覚の蓄積が引き起こした事件
178 「障害」診断では届かない子どもたちの状況
184 「個人を変える」ことでは変わらない現実
190 「特別支援」が子どもたちを「特別」にする

第五章 巣立てないままの「モンスター」

198 避けがたい少年の性の問題
204 一二歳のまま足踏みしていた少年
210 誰も聞かなかった少年の弁解
216 テレビの前で人は神になる
222 少年は「モンスター」だったのか
230 事件報道の余波
236 人はみな「未熟」のまま巣立つ
242 なぜ少年たちは飛び立てなかったのか

第六章 飛ぶ鳥に自ずから吹く風はあるか

250 「希望」があればこそ人は飛ぶ
256 共同の流れを水路づける希望
262 希望が根を下ろす場所
268 飛ぶ鳥、自ずから吹く風に乗って
274 生と死と、そして巣立ちと

282 おわりに