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桃香 ごめんね。娘は小児歯科医院でいのちを奪われた

2018年3月11日
桃香 ごめんね。娘は小児歯科医院でいのちを奪われた

2008年2月10日刊行 
佐々木富雄 著

子ども専門歯科。ネットで固定された2歳の幼女は心肺停止におちいり、5日後に帰らぬ人となった。7年にわたる裁判の父の記録。過剰診療の実態も収録。

定価(本体価格1,238円+消費税)

四六判並製/272ページ/ISBN978-4-88049-181-3


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第一章 小児歯科医院「やまの」で起こったこと
19 お気に入りのワンピースを着て
21 ネットとタオルで抑制
24 すべての歯が治療対象に
27 「やまの」の外観と診療室
28  治療にかかわった人たち
30 泣いて頭を振っていた桃香
33 「チアノーゼが出ています!」
36 ICUで
40 理事長・山野への疑念
43 弁護士に相談したほうがいい……
46 桃香との別れ
49 たった一人の一夜
50 葬儀……家族の笑顔が奪われた

第二章 警察、弁護士との闘い
57 警察がやって来た
60 桃香は特異体質か?
62 司法解剖か病理解剖か
66 「警察を信じていいんですね!?」
70 警察への失望
73 公安委員会に苦情の申し立て
76 医療過誤被害者は三度殺される
79 弁護士探し
82 弁護士を解任
86 信頼できる弁護士との出会い
88 先立つものは弁護士費用

第三章 岡歯科医師の決断
95 検察への電話
100 思わぬ展開
103 岡歯科医師の涙
108 歯科医師たちの協力
112 記者たちのアドバイス

第四章 裁判で明らかになったこと
119 刑事裁判が始まった
122 「やまの」の診療体制
128 酸素ボンベも「指導」もなかった
132 「教科書通りにやっている」はウソだった
135 「歯科医師のレベルが低すぎますよ」
139 チアノーゼを見逃された理由
142 これは医療はなく作業
145 意見陳述を前にして
148 過剰診療と練習台
151 蚊帳の外に置かれた遺族
154 患者本位の医療行為を
156 判決のとき

第五章 八尋光秀弁護士が語る 医療過誤事件の現実
161警察への誤解
163被害者の訴えは認められない
167「桃香ちゃんの事件」が裁判になった背景
169医療過誤に無力な警察
172きわめてめずらしい明瞭な判決文
174大切な鑑定書と死亡診断書
178裁判に期待できない現実
182弁護士という仕事
185問題解決の一つの方法として
189弁護士を選ぶ時

第六章 内野博行歯科医師が語る 犠牲者を生む医療制度
195事件の一報を聞いて
196小児歯科医院「やまの」について
198難しい一、二歳児の治療
202窒息の可能性……
203問われなかった過剰診療
207「出来高払い」の歯科診療
210過剰診療から子どもを守るために
216終章 医療が変わるまで
240示談書
267判決文