2019年10月25日刊行
熊谷晋一郎 上岡陽江 著
特集
ひとりでがんばってしまう
あなたのたのめの子育ての本
「ダルク女性ハウス」から学ぶこと・気づくこと
お母さんはなぜ、家族のすべてを担ってしまうのか。ネグレクトや虐待のない子育ては、どうしたらできるのか。暴力の連鎖を断ち、日々の暮らしを豊かにしていくには、なにが必要か。
暴力とは「いうことを聞かない現実のこどもや自分に理想を押しつけてコントロールしようとする一連のふるまい」……熊谷晋一郎『ち・お』編集人第一号。
定価(本体価格1,600円+消費税)
四六判/184頁/ISBN978-4-88049-925-3
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目次
02 〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ?
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
ひとりでがんばってしまう
あなたのための子育ての本
──「ダルク女性ハウス」から学ぶこと・気づくこと
はじめに
17 ひとりでがんばる子育てと暴力と孤立
〈ち・お〉読者にとっても無縁ではないこと
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集人)
Ⅰ 人が傷ついたときに必要なこと
──「ダルク女性ハウス」の 子育て支援
26 まずは「ダルク女性ハウス」ってどんなところ?
30 こどもと生き延びるために
上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)
虐待を受けて育った女性が「お母さん」になったら
33 こどもたちを守るにはどうしたらいいか
34 お母さんの自助グループをつくる
37 本来的な「母子支援」プログラムとは?
40 家族のなかに「おいていかれる」人をつくらない
42 暴力を次世代に継がない_
45 学校で身につかなかったものをとりもどせるように
47 こどもの学校生活は、お母さんにとっても難しい
対談①
50 スタッフも当事者。
だけどみんなより少しだけ見晴らしがいい
上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)×石川和歌子(ダルク女性ハウススタッフ)
51 安心して過ごすお母さんの姿に「ここは大丈夫」
55 ハウスはなんでも話せる、心がひらける場
57 いつでも連絡できる相手がいるだけで安心できる
「現実を生きる」なかで
60 記憶がぬけていて思いだせない
64 いい子で生きて大人になったけれど
66 コラム つらかったこども時代
R(ダルク女性ハウススタッフ)
対談②
68 「家族に頼らない子育て」を組み立てていく
上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)×熊谷晋一郎(小児科医)
70 こどもたちはみんな発達障害⁉
74 ひどい家族で育つほど、幻の家族を求めてしまう
資料
78 女性刑務所で配布するためにつくられた『子育てサポートBOOK ──子どもといっしょに暮らすために』(二〇一八年四月発行)
Ⅱ 安心があるから困難を乗り越えられる
──支援者と当事者の語りから
83 よい母親ではないからだと自分を責めて
佐藤朝子(看護師/精神保健福祉士)
102 虐待、薬物依存を経て、こどもとの時間をとりもどすまで
ゆきさん(ダルク女性ハウスメンバー) 聞き手/上岡陽江
おわりに
116 自分を縛る理想を距離をおいて眺められるように
熊谷晋一郎(小児科医)