暮らしと医療

きみ、ひとを育む教師ならば

2018年2月28日
きみ、ひとを育む教師ならば

2011年2月10日刊行 
岡崎 勝 著

「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味

次の世代に伝えておきたい、学校・教室での基礎基本。学級経営、教員の作法から,職場でのトラブル解消法まで。親が読んでも納得の1冊です。

定価(本体価格1,500円+消費税)

A5判/168ページ/ISBN978-4-88049-188-2


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はじめに

第1章 新学期を迎えたら

18 はじめて出会う子どもたちに
新学期はシンプル・イズ・ベスト!/おもしろい絵本を一冊読む/「楽しい教室」を課題に/“役者”をすることも
25 授業ってなんだろう?
子どもにとっては「活動」の場/工夫した、ひと味ちがうメニューで/一期一会的マニュアル
32 身体と心の成長をめぐって
なぜ四月に身体測定をするのか/身長が伸びない朝子さん/「平均」は作られた見栄え/「心は脳にある?」と聞かれたら/しぼんだ心がふくらんでくれたら/笑顔で語り続けるだけでいい
39 教室のつくり方
ビシッときれいにする必要はない/机と机の「間」は広いほうがいい/美しさより、授業の「残骸」/たくさんの本を子どもの近くに/落書きはできるだけ早く消す
46 「生活指導」するということ
ギブ・アンド・テイクの精神で/「想像力」をどう養うのか/常識に依拠した指導は役立たない/問題や事件は「学習機会」である/「子ども自身の理想」を応援する
53 子どもたちと「つきあう」ということ
二つの原則から始める/しんどいからこそウソをつく/「教える」より「世話」へと変化/「甘えた行動」をとる理由

第2章 子ども&親の“問題”にぶつかったら
62 「障害」をもつ子を担任するとき
特別支援教育への疑問/専門家を目指す必要はない/ちがいを認めあい生活を営む/稚拙でも子ども本人に聞く
78 学習に遅れのある子を担任したとき
子どものそばで教える/とにかくほめる、ということ/授業に「参加」できるための工夫/「新幹線」と「自転車」の景色の差
85 好きになれない子がいたとき
「機械的、機会的な平等」を基本に/誕生日に“さらり”と声をかける/カチン、ブチッは修羅場になるだけ/大人モードを宣言することも

92 学級が壊れかけているとき
「全員静かに」は墓穴を掘る/「八割主義」で先へと進め/“努力”の姿勢をはっきりと伝える/兆候は「一学期のはじめ」に/心身を病む前に休む

99 親に「問題」を感じたとき
愛よりも、せっぱつまった覚悟/じっくりと別れを味わってもらう/キメ言葉や全能感で語らない/アイデアは慎ましく提案
106 保護者からクレーム・注意があったとき「即断」は失敗のもと/「聞く」ことが安心につながる/「大人の話」ができない場合も/教師も“謝罪”に慣れておこう
113 家庭を「学校」にしない
「学校のしつけ」と「家庭のしつけ」/どんな子も受け入れるのが公教育/親が先生化すると息苦しくなる/学校と家庭で異なった価値観を

第3章 先生になりたいと思ったら、先生を辞めたいと思ったら
122 先生のくらし方
教員は精神疾患になりやすい/「鶴の恩返し」のような忙しさ/公立学校には「労働契約」がない/授業と生活指導に追われる日常/勤務時間が過ぎたら、早く帰る
129 職員室にいたくないとき
学校は「テンネン」が許される!?/居場所がないとき、選択肢は三つ/パワハラ&セクハラには支援を/法的な対処で問題を「公」に
136 心身に疲労を感じたとき
休職する教員は激増している/「手のかかる子ども」は給料分の疲れ/たいへんですね、の一言から/休んだって地球も、学校も回る
143 教師を辞めようと思ったとき
定年で辞めるのは半分くらい/依願退職、不当解雇、退職強要……/不本意なら、三回は考え直す/「はてしのないすごろく」が続く
150 「教える技術」をどう伝えるか
若い教師になにを教えられるか/三人の同僚に教わったこと/学校の外で学び、出会う/好きな教師のまねをしてみる
157 教師という仕事
教師だって過ちを犯す/「一人ひとりを大事にする」難しさ/信頼は「存在するもの」ではない/しんどくなったら、原則に返る

column
子どもの名前を呼ぶとき/「いじめ」を、感じる
休みの日の過ごし方/先生になりたいあなたへ(1)
遠足・校外学習での作法/教室での服装について
学級通信をどうする⁉/学校行事で子どもは育つ
体罰に頼りたくなるとき/「学校体育」について
先生になりたいあなたへ(2)

あとがき