〈イベントレポート〉
『お・は』創刊20年記念イベント、終わりました〜!
それは、美しいトーク・ハーモニーなのでした。

舞台に並ぶ「お・は」0号から100号
12月16日、『お・は』創刊20年記念イベントが、渋谷LOFT9でありました。
午前は、小学生にむけての「『お・は』学校ごっこ」。
ジャパマ代表の偽孫・杉本雅弥さん(小1)が校長先生のゆるい「学校」です。
10時20分の開校でしたが、熊谷晋一郎先生が来られずスタッフはハラハラドキドキ。
これまでも、超個性的な編集協力人のみなさんにはハラハラさせて頂くこと多し。
それがまた、ジャパマイベントの醍醐味ですけれど。
『お・は』は1998年の創刊です。
『ち・お』創刊の5年後。読者のそして、スタッフの子どもたちが就学年齢になり、
「なんだこりゃ?学校??」ということで、名古屋で現役教員をしていた岡崎勝さんに編集人をお願いしてスタートしました。
以来、103号! 岡崎さんは毎号執筆も続けての20年。お休みなしの20年。
すごいとしか言いようがありません。
さらに、すごいのは、この103冊を読み返しても、岡崎さんをはじめ主要筆者、編集協力人の言っていること、姿勢が変わっていません。
さらにさらに、すごいのはたとえば、今回のイベントでまだ数回しか会っていない編集協力人としては新人の熊谷さんの思いとも、それは重なるということです。
昨日のイベントでも、お二人のお話、そして山田さんをはじめ編集協力人のお話は、ほどよいハーモニーになっていたと思います。
ぴったりと重なるのではなく、微妙にずれて美しいトークなのです。
LOFT9、ライブハウスに相応しい。
舞台には『お・は』の創刊準備号から100号までを置きました。
今日の主役はやはり、この『お・は』たちです。
たくさんの方からの執筆、ご協力。ときにはトラブルもありましたが、そのひとつひとつがあって今日の日を迎えました。
さて、午前のイベント1時間目は、山田真さんの「からだのはなし」。
「人間はそもそもバイ菌だ。だからイジメで『バイキン!』などという人はおかしい!」。
「床に落ちた物を5秒以内に食べれば大丈夫という話があるけれど、あれはもっと長い時間でも大丈夫なんだ!」。
「放射能のことがあって、ドロ遊びをさける傾向がある。本当はもっともっとふれたほうがいいけれど」。

「お・は」学校ごっこ 1時間目は山田真さんの「からだのはなし」
2時間目、岡崎さんは、年末に相応しく、トランプ手品とミニ凧をみんなで作る!
先生はサービス業、エンターテイメントだ。
この方の器用さ、知識の広さ深さはやはり「ふつう」の先生には難しいかなあと、感心したりちょっとがっかりしたりしました。
先の『ち・お』イベントではギターと歌もプロだったもの。

2時間目、岡崎勝さんの図画工作。
トランプ手品と室内用の凧を作ります。
ご自身の授業時間の少し前に熊谷さん登場。
「ふつう」ではない車イスにの熊谷さんに子どもたちも少し緊張ぎみ。
すると、熊谷さん、「私の体の「ふつう」ではないところを書いて、メモした付箋をはってくださーい!」。
「手が曲がっている!」「首がふとーい!」「足が車イスについてない!」……と付箋をペタペタ貼る頃には笑顔にもどる子どもたち。
「じゃあ、みんながぼくのように車イスを使っているとして、なにが大変? たとえばこの部屋だと?」
「道がせまーい!」「ドアがちいさーい!」
「障害ってなに? 障害はどこにある? 」という授業のテーマにどんどん迫っていく熊谷先生と子どもたち。
「医学モデル」「社会モデル」「見える障害」「見えない障害」という大きなテーマを
30分ほどで、しかも小学生に語る熊谷さんに、大人の目もキラキラ……

3時間目は熊谷晋一郎さんの「しょうがいってなんだろう」
午後は岡崎さんのロングホームルームで、子どもたちから学校への疑問、質問に答えるコーナー。
これも、素朴な疑問にやさしく答えるのは至難の業。
「どうして授業より休み時間が短いの?」「先生が怒るのはなぜ?」……

岡崎さんLHR。
問いと回答は、いずれお伝えしますね。
最後は、岡崎さんと熊谷さんの対談。
これは、『お・は』103号「オリンピック」をさらにさらに広げていくお話しでした。

岡崎さんと熊谷さんの対談