わたしたち
機械技術者の本
1958年創業当時は、まさに高度成長の幕開けの時代。創業者である中田信道は、工場技術者の思いをつなぐ国内初の雑誌『ジャパンマシニスト』を創刊。
以後、切削、油・空圧、プレス、熱処理等の単行本、技能検定の参考書や問題集など工業技術の基礎・基盤となる技術書を刊行しました。機械技術者の本一覧>>
子育て人の本
1990年新代表・中田毅、編集人・松田博美が加わり、子育てや教育の常識にとらわれない「保護者」のための本の刊行がはじまります。
社内でも子連れ通勤、遠隔地や自宅での勤務、ミーティングや時には取材にもこどもたちが同行することも。
編集も営業もそのほんとどを子育て中の女性たちが担いました。代表も12年に渡る保育園への送り迎えをはじめ、家事育児を経験。
読者の声とともに、送り手の私たちも暮らしのなかから日々切実で、必要とするテーマを本に編んでいきました。子育て人の本一覧>>
暮らしと医療の本
子育てを通してみえてきたもの。大事にすべきこと。それは、どうしたら手にはいるのか。
答えはシンプルでした。私たちは多くを望まない。
食べる・住まう・楽しむ。人が生きる柱はそこにあると信じています。
食べるは、からだ。住まうは、家族は居場所、安心できるところ。楽しむは、自由な活動。
まずは、大人自身がその原点に立って、社会を見渡すとき参考になる本を。暮らしと医療の本一覧>>
そのために読者とともに泣き、喜び、ともに考えたいというのです。
本作りも2019年4月までは、編集人は現役の母親が歴任しました。
編集協力人は、つねにその編集者をサポートし、同じテーブルにつき協力して『ち・お』を作る。
希有な定期刊行物が子育ての世界で育まれていきました。
刊行から四半世紀が過ぎ、長らくの読者だった人たちが全国各地で様々な地域活動を展開しています。
定期購読を終了するときは、編集部にメッセージを寄せてくださり、さながら「子育て卒業式の答辞」のようです。
2019年より、小児科医・熊谷晋一郎さんが『ち・お』の編集の協力者として参加。
新生児仮死の後遺症で脳性麻痺となり、車椅子での生活を送られ、当事者研究の第一人者でもあります。
編集デスクを担うのは中学生の子どもと暮らす田上幸代さんです。
「ち・お」創刊のことば
『ち・お』創刊のことばは、2017年10月26日に逝去された毛利子来さんが原案を書き、当時の編集委員が承認したものです。
毛利子来さんは、1929年千葉県生まれの小児科医です。
子どもと親に寄り添い、常識にとらわれない診療、多くの著作、講演を通して深い信頼を得た人でもあります。
『ち・お』初代編集代表を、同じく小児科医の山田真さんとともに務めました。
ポーランドの小児科医であるヤヌシュ・コルニャックを尊敬し、1996年NHK・BS「わが心の旅」で、その足跡をめぐる旅が放映されたこともあります。
『ひとりひとりのお産と育児の本』で毎日出版文化賞受賞。
ちいさい・おおきい・よわい・つよい 創刊によせて
これは「こどもの体と心と暮らし」を主とした情報と評論を提供する本です。
赤ちゃんから幼児、小学生、中学生、高校生の年ごろに至るまでのこども自身とその親、保母、教師、養護教員、栄養職員、給食調理員、用務員、保健婦、助産婦、看護婦、医師、その他、福祉、地域、環境などの分野でご活躍なさっている方々の立場に立って、暮らしと仕事と運動の役に立つ、しかも楽しく質の高い本にしたいとねがっています。
そのために、
(1)最新の情報を、広く、正確に、届けることに努めます。
今は情報がたいへん偏っています。ほとんどが役所とか業者とか権威者から降ろされてくるものばかり。しかも、仮説にすぎなかったり、隠蔽や歪曲が加えられていたりといったことが少なくありません。そうしたことが、どれだけ私達の迷いや困難を招いているか計り知れないでしょう。
この本は、その点を克服し、消費者の立場に立った情報の媒体になるはずです。
(2)流布されている論理や学説を、分かりやすく、解説し、論理的かつ実際的な評論も加えます。
最近は、素人には難しい理論や学説ばかり信仰される傾向が目立ちます。たとえ批判があっても、正面きって批判することは困難です。そんな状態では、私達に自主的な力はつきませんし、まちがった説でもまかり通ってしまいかねないでしょう。
この本は、そうした権威主義を排し、言論の自由を尊び、活気に満ちて、わかりやすい解説と評論を展開します。
(3)取り上げるテーマを、関連する領域にまで、広げます。
現代は、なにもかも、その分野だけでは、十分にできない時代です。相互の関連が強くなっているし、世界的な状況が恐ろしいほどの影響を及ぼしてきています。それらに対しては、個々の親や教師などの努力だけでは、どうにもならないでしょう。この本は、そこにまで目を向けて考えたいと思っています。
(4)読者の一人一人に役立つとともに、市民運動や労働運動にも有力な資料となる内容を盛り込みます。
これまで、この種の本は、個的事情を無視したマニュアルしか提供してきませんでした。それが、「役に立たない」という不満の大きな原因になっています。まして社会性は避けてきましたから、運動に役立つ資料など見出しようもありませんでした。この本は、そうした欠点を大いに補いたいと思います。
1993年10月 毛利子来(もうり・たねき)
学歴信仰にはまった親にとって難問が山積み。そこで、1998年には現役の小学校教員・岡崎勝さんが編集人となり『おそい・はやい・ひくい・たかい(お・は)』がスタートします。『お・は』も『ち・お』におなじく、編集者は就学期自立期のこどもと暮らすお母さんが担ってきました。現在の編集デスクは『ち・お』と同じく田上幸代さんです。
岡崎さんは、1998年11月の創刊から2019年11月までに刊行された『お・は』全106号全ての編集を担い、そして執筆を欠かすことなく続けてこられました。
「おそい・はやい・ひくい・たかい」は既成の価値観にとらわれないで、自前の考え方と方法で少しずつ教育や学校を楽しいものに創り直そうとする「学校マガジン」です。
学校をすみずみまで支配している「はやくて高いことが良きこと」という価値観を一度凍結してみませんか。
みなさんが手にとったこの「お・は」は、斬新で味のある「おそさ・ひくさの美学」といった夢のようなみずみずしい価値観を「現実の中」に生み出すことをねらっています。
学校マガジン「お・は」を正しく(?)使って、ユーモアと笑い、意外性、そしてしたたかな知恵を身につけ、学校を新たに創りかえることを願い創刊します。
1998年11月 岡崎勝(おかざき・まさる)
社名ロゴのこと
みっちん6歳 作
このロゴは、2017年より2019年まで『ち・お』の編集人を務めた奥田直美さんのお子さん、みっちん(道さん)が6歳のときに書いたものです。
カタカナを習う前、お母さんの書いた「ジャパンマシニスト社」を真似てくれました。手持ちの力でいまを生きるのがこども。親の心得を教えてくれる作品です。
会社概要
出版書籍に関するイベントの運営
読者が主催するイベントの運営アレンジ
自費・協力出版
tel 0120-965-344 fax0287-74-3483
沿革
『ジャパンマシニスト』誌創刊。
以後、多数の理工学書を刊行。
以後、教育・育児関連図書の刊行も始める。
『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』誌創刊。
『おそい・はやい・ひくい・たかい 』誌創刊。