11歳ー18歳 7歳ー10歳 子育て人 親のあり方

「あなたが大事」の伝えかた

2018年3月11日
「あなたが大事」の伝えかた

2016年3月25日刊行 
大谷尚子 著

──保健室と養護学からのヒント

子育ての基本は「あなたが大事」。それは、学校でも家庭でも同じ。おとなから子どもにことば・こころ・からだを使って伝えるもの。

定価(本体価格1,300円+消費税)

新書判・並製/192ページ/ISBN978-4-88049-323-7


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1 はじめに

【1】支えを求める子どもたち
──保健室からのヒント
11 先生らしくない先生のやくめ
14 子どもが子どもでいられるように
エピソード…「しっかり者」の緊張が解けるまで
安心して自分を出せるとき/ゆっくり育っていけばいい
26 子どもが話しだせるとき
【この項目の一部はこちらで読むことができます】
エピソード…さみしい気持ちを表現できるまで
気持ちが軽くなるかかわり
エピソード…深い傷は語れない
強引に話をひきだそうとしない
エピソード…反抗的な態度がきっかけで
行動の改善だけをめざしても
39 からだからのメッセージ
エピソード…「反社会的」と言われていたけれど
からだの底に沈みこんでいる思い/受けとったサインを読みとく/泣きつづけることで伝えている/子どもも観察している/関心のまなざしが届くとき
51「公平」と「えこひいき」
エピソード…暴力と非行──保健室登校から学級復帰まで
「えこひいき」をしてほしい/どんなに時間と手間がかかっても
62 安心してまちがえられるように
エピソード…期待に応えられなくなることをおそれていた子
子どもの思いこみをとりのぞく/まちがいを体験しておく/コストがかかり、むだがあっても
75「学校に行きたくない」と語れる力
エピソード…遅刻や早退ができるようになったとき
自分のからだの主人公に
エピソード…からだが目覚めていない行きしぶり
「困ってしまう行動」はヘルプサイン

【2】 「あなたが大事」を伝えるために
──養護というかかわり方
89「養護」とはなんだろう
【この項目の一部はこちらで読むことができます】
やしない、まもること/生まれてくるときの前提/子どもからのヘルプサイン/自分への信頼を育てる
97「あなたが大事」を伝える
なぜ、大切なのか/実感すること/必要なことはみな同じ
102 養護の基本1、2、3
お乳をあげるイメージから/「自分がいちばん愛されている」/子ども自身を中心に/おとなも成長していく
110 子どもに接する技術
保健室でやっていること/ケアの準備/子どもだけを変えようとしても
116「生きのびてほしい」と願うとき
心を動かせない子どもたち/なにが必要なのか/『夜と霧』からの三つのヒント/医学のどんな知識や技術よりも/マザーテレサのかかわり方/「与えられる」関係に
125 教育と「養護」
ほかの「教諭」とのちがい/世話をすることの学問/山に登る三つの道/教育は「養護」があってこそ/被災地の学校で/かかわり方を学んでいく
135私の歩んできた道
さまざまな「として」を生きてきた/生活のすべてを活かす

【3】 養護のある暮らし
141 子育てのヒントに
きょうだいや祖父母が担うときも/家庭でできる三つのこと
144 まなざしに気づく
初孫の意思表示/幼子が生きていくために求めるもの
148 拒否するとき
親は同じにしているつもりでも/やりとげようとしている/楽しさを求める「いやいや」も/「病気になるぞ」は効果なし
154「友だち」をめぐって
友だちがいるから「行く」「行かない」/親友の条件/数の多少にこだわらない
159 転校
喪失体験とプラス面/受け入れる・送りだす姿勢
163 子どもの進路決め
親の先走る気持ち/生活条件を整える/進路は変わりうるもの
169「性」の語り方
語る側がどう向きあえるか/「生理」とはいえないつらさ/ひとりの女性として見る
175被災地で見つけたこと
「保健室のあねさん」に合流/暇そうにしていなければ/横並びの関係で
181 おわりに
186 本文関連図書・参考図書