2011年2月25日刊行
山田 真 著
あの新型インフルエンザ騒動の「社会的パニック状態」を取り上げた”初めて”の本! 新型インフルエンザの発生源は、メキシコの大規模畜産企業だった!?
定価(本体価格1,000円+消費税)
新書判/152ページ/ISBN978-4-88049-611-5
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はじめに
第一章 まず、インフルエンザの基本から
12 じつは、「ちょっと症状の強いかぜ」
15 本当に「新型」だったのか
16 一九五七年以前に生まれた人には免疫が?
19 ぼくの診療所のケースからいえること
21 昔いたウイルスがあらわれた可能性
22 インフルエンザの診断基準
26 マニュアル診療でタミフル乱用
29 ほとんどは治療なしで自然に治る
31 薬による「急激な解熱」で脳症に?
32 季節性よりやや軽かった「新型」
第二章 パニックはなぜ起こったか
36 だれも口をつぐんで語らない
37 大流行を予兆させる第一報
38「テキサス州でこどもが死亡」で世界に
40 メキシコではすでに流行が始まっていた
41 多国籍企業スミスフィールド・フーズ社のあやうさ
48 ウイルスに変異が起こるとき
50 過酷な労働条件のもとで―これは公害だ!
第三章 治療をめぐって 抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)
54 タミフルはこどものいのちを救ったのか
55 危険すぎてぼくは使うことができない
59 一瞬も一人にさせないで二日間をすごす?
61 世界の約八割を消費する国、日本
62 服用後に起きた痛ましい事故
65 シンメトレルに罪をかぶせる、その理由
67 製薬会社「お願い文書」の矛盾
69 「因果関係不明」でも、一〇代原則禁止
71 タミフルの最大の問題
74 「解熱剤厳禁」―スペイン風邪の記録から
77 赤ちゃんにも、予防にも、安易な投薬
79 なぜ乱用が評価されるのか
81 抗ウイルス剤で健康なこどもの死亡率をあげた?
第四章 予防策は有効だったのか
86 科学的検証のない”強行”
87 国は有効性を確かめる姿勢もない
89 小中学校で集団接種が中止されたのは
92 「重症化を防ぐ」という調査もない
94 接種直後に亡くなった一三三人
97 「副作用ではない」と処理されるけれど
98 人からうつらないための?―マスク
101 どう考えても無駄づかい?―手指消毒剤
102 こどもも教員も保護者もたいへんなだけ?―学級閉鎖
105 九〇年前より遅れた対応
第五章 うつる病気への過剰反応がまねくこと
110 いわれのない被害を受けた人たち
112 買いだめしたワクチンのゆくえ
114 じつは感染していなかった”感染疑い例”
116 いまだ癒えない心の傷―「初の感染者」と報道されて
119 アメリカのパニック対策
121 「せき差別」でつらい思いをする人
124 ぼくたちは「無理解による差別」をくり返してきた
127 九州薬害HIV訴訟原告団のアピール
132 国はパニックの対処法を検討していたが
135 「実効性あるリスクコミュニケーション」とは
136 パンデミック―憲法学者の経験から
139 「安心情報」を発信したアメリカが
141 過剰反応、過剰対策は憲法違反
144 あとがき
148 主な参考文献・サイト