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テキスト『15分動画でワクワク! 小学生の授業シーズン2』より
(2020年秋、刊行予定)
どうして学校へ行くの?
勉強するの?
「学校ってなんのためにあるのですか?」「なぜ勉強しなくちゃいけないのですか?」と子どもだけでなく、大人にもよく聞かれます。
この問いにはたくさんの知識人が答えています。知識人は、学校なしに知識人になれませんから、けっこう真剣に「学校は大事だよ」といいます。(中略)
学校のいちばんの役割は、「良質の託児所であること」だと思っています。つまり、世間の大人が働き、社会でみんなのためにがんばっているあいだ、手間のかかる子どもは学校で、遊んだり、かしこくなるように勉強しておいたほうがいいということです。(中略)
いま、学校は無理矢理行くところではありません。でも、家にずっといられる子もいれば、それだと親が仕事などにさしつかえ、たいへんになってしまうという子もいます。勉強がおくれるという心配をする人もいますが、やる気が出たり、必要性がわかれば勉強は自分でやりますし、やらなければなりません。
たかが学校、されど学校なのです。
参考文献:中山千夏『主人公はきみだ――ライツのランプをともそうよ』(出版ワークス、2019)
(『小学生の授業 シーズン②』より抜粋)