ジャパマ編集部からのおたより

2019年3月1日


ジャパンマシニスト編集部

【映画紹介】
重度の知的障害がある人の自立生活を追ったドキュメンタリー
『道草』公開のお知らせ

「お・は」96号(https://japama.jp/oha96/)で村瀬学さんの連載・番外編として紹介した映画「風は生きよという」の監督・宍戸大裕さんの新作「道草」が今春公開されます。
この作品のキャッチコピーは、「この街で暮らす」。登場する人たちはみな知的障害があり、介護者のサポートを受けながら一人暮らしを送っています。
一人ひとりの個性を知らない人には、思いがけない行動やときに見せる暴力的な姿が理解されず、暮らしの自由は制限されてしまいがちです。
2014年に重度訪問介護制度の対象が拡大され、重度の知的・精神障害者も一人暮らしできる可能性が広がったとはいえ、まだそのハードルは高いといえるでしょう。
そんななかでも、試行錯誤を重ねながら、ときに起こるトラブルに対応しながら、街で暮らすことを選んだ当事者と家族や介護者たち。作中には障害のある人と介護者がともに歩くシーンがたびたび出てきますが、それは立ちどまること=「道草」の連続です。
だけど、そんななかにときおり訪れる温かな時間。そこに障害のある人とまわりの人たちはもちろん、社会に暮らす私たちも「ともにいる」その意味や希望が見えてきます。
「ともにいる」「ともに暮らす」ためには、まずは知ることから。私たちに見えていなかった、あるいは見ないようにしてきた、障害をもった人の暮らしを作品から知り、そこからなにを感じ、なにを考えるか?
それが、障害のある人の生きやすさ、暮らしやすさだけでなく、社会で生きる一人ひとりの暮らしにもつながっているのだと思います。

「お・は」編集 田上幸代

2月23日新宿・ケイズシネマの公開を皮切りに、3月以降、名古屋、大阪、横浜などで上映が続きます。各地での上映予定は、HPでご覧ください。
https://michikusa-movie.com/

<製作スタッフ>

監督・撮影・編集:宍戸大裕
音楽:末森樹 永原元
音響構成・整音:米山靖
宣伝デザイン:林よしえ
宣伝イラスト:木下ようすけ
題字:岡部亮佑
公式HP:馬渕陽子
特別協力:全国自立生活センター協議会
助成:公益財団法人 キリン福祉財団
企画・製作:映画「道草」製作委員会
2018年/95分/16:9/カラー/日本