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育て方

0歳ー6歳 こどもの気持ち 子育て人 家族 育て方

老いと子どもの魂の共鳴

2024年9月21日

2024年9月30日刊行 
吉川ちひろ 著

30年前、40代でカナダに子連れ留学をした筆者は、アメリカの児童精神科医が行った「祖父母と孫」の研究書に心惹かれました。
300人の子どもたちに祖父母との関係を聞き取り、祖父母の絵を描いてもらったその研究結果は……。
やがて、高齢期になった筆者は少子高齢社会にあって、「老いと子ども」の可能性に、再び注目をします。弱く障害もあり、効率や生産性に長けていない高齢者だからこそ、子どもたちへの影響は計り知れない。
そこには、「祖父母と孫」という血縁に囚われない、深く永遠の魂の共鳴が生まれる。そう確信した筆者が、高齢者の喜びと生き甲斐にもつながるヒントをお伝えします。

定価(本体価格1,800円+消費税)

四六判/176頁/ISBN978-4-88049-342-8

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もくじ
はじめに
老いの孤独、子どもの孤立/コーンハーバー博士の著作/なにもできなくなっても……
序 カウンセリングと博士に出会うまでのアナザーストーリー 47歳初秋、10歳の娘を連れてモントリオールへ
迷路をさまようような日々/傾聴の最初のステップ/傾聴の奥深さ/「待つ」時間/その年で子連れ留学!/モントリオールで博士の著書に出会う/またたく間に時は過ぎて/専門知識と寄り添う姿勢/「風の電話」と生徒たちの気づき/日本の子どもたちの現状/「繋がり合う社会」を願って……
第一章 「問題」は子どもにあるのか?
異なるおとなたちの眼差し/忍耐強く待った博士/親たちが見失うこと/評価に敏感な子どもたち/博士の根源的な問い/三〇〇人の子どもと面接/こころの内を表していた絵/描画法について
第二章 子どもにとって信頼できる高齢者とは
祖父母についての研究を始める/「祖父母と仲良し」の絵の共通点
①画面いっぱいの顔 ②好意の表現 ③「障害」を持つ祖母を描くとき ④全身を描くとき ⑤ 細かな表情を描くとき ⑥家族のなかでの存在感を表す ⑦尊敬と継承を表現する ⑧役割を感じ真似ようとする ⑨好ましいけれど悩ましいこと ⑩子どもの観察力 ⑪疎ましいけれどこころ地よい関係 ⑫子どもが尊敬できる人 ⑬忙しい親たちに目を向ける
孫のために時間を使う/モモと時間/魂を導くこころの余裕
第三章 離れる寂しさ
祖父母=別れのシーン/飛行機は求愛の情/祖父母の転居/突然の別れは謎だらけ/家族として事実を伝えること/遠くにいても祖父母は「護る人」/孫たちとの「往復はがき」
第四章 こころが離れていると思ったら
傷や痛みが怒りに変わるとき/子どもは祖父母の本質を見抜く/祖父母の絵を描けない子/祖父母とこころの距離がある子ども/親たちが強いるよい孫/一度も祖父母に会ったことのない孫
第五章 祖父母を知らないこころの空洞
祖父母と縁の切れている子どもたち/年上の子が想像する祖父母/こころの空洞が絵に表れる/人影のない裏庭/老人ホームで体験したこと
第六章 孫は永遠のいのちを与える
思い出すと温かな気持ちに/亡くなった祖母の全身像/永遠の関係/家族に看取られた祖母と人生の円環/愛は死を超える——フランクルの考察
第七章 祖母から受け継いだ「遺産」
ある青年のこころの変遷/ずっと気にかけてくれた祖母/傷つけることなんか、できなかった/ 老人ホームで働く/利他心という「遺産」/思いがけずの行動
第八章 血縁を超えて
血縁を超えた可能性/居場所、時間、関心/伯母さんが「祖母」/鍵をかけていない家/なんでそんな面倒なことをするの?/本当の祖父母である必要はありません/地域社会の祖父母に
終章 生きとし生けるものに……
年長者の役割は、次世代を導くこと/繋がることの大切さ
おわりに
参考文献
0歳ー6歳 11歳ー18歳 7歳ー10歳 ちいさい・おおきい 学び 環境 育て方

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.132

2022年10月6日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.132

2022年10月25日刊行
天野秀昭 著

「私」の軸を育む奇跡の時間

「遊び」の本質

「遊び」が大切。
こどもと遊びは、食べること、眠ること、と同じくらい、時にはそれ以上に大切なこと。欠かせないこと。自然なこと。それが、守られなくなって、ずいぶん長い間「問題だ」といわれるままになっていました。

筆者の天野秀昭さんは、日本初の「冒険遊び場」(東京都世田谷区羽根木)の開設に関わり「プレーリーダー」として、こどもたちの遊びの現場に居続けた人。近年いよいよ「遊びこそすべての問題を解決する希望」とあちこちから声があがり、あらためて「遊び」が注目されています。

近年、脳の発育にとっても、土や水や火や自然に助けられる自然な遊びが重要と言われています。それは、天野さんの経験や実感とも結びつき、外遊びの経験のない人にも伝わり、親もこどもと共に遊び直すことで緩やかに成長していく姿を目の当たりにしたのです。

すでに、祖父母世代でさえ遊びを知らない。でも、命を人間の魂を育むその行為を環境を守りたい。筆者・天野秀昭さんの熱い熱い思いが多くの人に届くよう、編集・製作スタッフも力を込めたおススメの132号です。

定価1,760円(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-932-1
 


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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉
たがいに考えあうために 02
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
「遊び」の本質
「私」の軸を育む奇跡の時間
NPO法人「プレーパークせたがや」理事
天野秀昭
はじめに
いま、こどもに「遊び」が必要な理由 18
「遊び」って、なんだろう?
1章 生きるベースになる「私の世界」
◇「遊ぶ人」と「教える人」
「鬼ごっこ」は「遊び」になる? 26/その子のなかに「やってみたい」があるか 28/「いっしょに遊んでた」の裏にある気持ち 29/「教育」と「遊育」は主体がちがう 30/「教育」の中身を決めるは大人の価値観 32/「あぶない・きたない・うるさい」が阻むもの 33/「生きている実感」を教えることはできない 35
◇社会×こども×子育ての関係
「正しい遊び方」はつまらない 37/大人がこどもを管理する「システム化」 38/「少子化(=「多大化」)」がもたらす親子への厳しいまなざし 41/こどもの「解決する力」を奪わない 43
2章 「遊び」は、なぜ必要なの?
脳・体との関係から
◇体のなかで起こっていること
「大脳辺縁系」の発達にかかわる「快・不快」 46/「あなたのため」に応えるために心を消す 48/「ほんとうの私ではない」と気づくとき 54/自分の意思で動かせない筋肉を動かす「自律神経」 55/脳の発達に影響をあたえる外遊びの刺激 56/こどもの成長に関係する「内分泌系」/体に必要な細菌と「免疫」の働き 59
◇「遊び」と連動する体
環境の変化によって働く体の調節機能 62/生死を分かつ不快の「情動」によって起こること 63/いのちを支える「食べる・眠る・出す・遊ぶ」 65
3章 「遊び」は、育ちにどう影響するの?
生涯の礎をつくるとき
◇こどもが生きること、感じること
放課後に家から出ないのは田舎の子 68/ナンバーワンより大切な「私は生きている」という実感 69/生涯の財産を溜めこむ乳幼児期から学童期 71/こどもは「いま」の連続で生きている 72/「はじめて」の「挑戦」があぶないのは、あたりまえ 74/「いま」を奪われてきた子は、慢性的な「不快」に 75
◇こどもから大人になるまで
「私」という主体を守ること 78/学校で身につく「社会性」の限界 79/尊重される喜びを知れば、人を傷つけることがこわくなる 81/「記憶」からつくられる「アイデンティティ」 83/「私の核」になるこども時代の出来事 86/「記憶」に残る経験がないこどもたち 89/「私は生きている」ことを確かめるために 91/問題を解決するには、こどもを「遊ばせる」 93
4章 「遊び」の環境をどうつくる?
プレーパークの日常にあるヒント
◇体を動かす、手を動かす
自分の責任で自由に遊ぶ 96/壊せるものがどれだけあるか 98/「できない」ことを大切に 98/「プロセス」によって生み出されるもの 100/「消費」ではなく「生産・創造」の経験を 102/「切りたい」「打ちたい」から始まる「道具」遊び 103/「使いまわす」という「知恵」と「工夫」 105
◇人と自然との関係
「チャンバラごっこ」ではかる相手との距離感 106/「危険」をどうとらえるか 108/「やっちゃダメ」のストッパーを外すとき 110/ヌルヌル・ベタベタ・グチャグチャ・ドロドロは、外にある 111/「遊び」がもつ、ケアする力 113/「いい加減」を知ること 114/火をとおして広がる創造力 115/幼児と大人が真剣勝負 116/「みんな」でやれば世界が広がる 121/異年齢のなかで生まれる「役に立ちたい」気持ち122
◇親が育つとき
多様な子と出会い、子育てを少し楽にする 124/「危険」があれば、大人はスマホを見ない 126/こどもにとっての「原風景」 127
おわりに
だれのなかにもある「遊ぶ」ことがもつ不思議な力 130
Chio通信
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ? 139
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもとつくってあそぼう! 143
あきのはっぱモビール
けんさくするまえにいしかわさんにきいてみよう 最終回 145
Q どうして夜はいやなことを考えるのですか?
いしかわのりひこ(児童精神神経科医/〈ち・お〉編集協力人)
リレーエッセイ 家族のかたち 最終回 148
うちの本棚
吉野 靫(立命館大学生存学研究所客員研究員)
恐れず、あきらめず、楽天的 これが私の暮らしかた 最終回 153
世代を超える農薬の被害
天笠 啓祐(ジャーナリスト)
何がおもしろうて読むか書くか 最終回 158
遡(さか)のぼるし逗(とど)まる
立岩 真也(社会学者)
笑顔で過ごす不登校—見守りと支えの心がまえ 最終回 163
大丈夫、こどもたちはいつでもどこでも学びます
内田 良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
予防接種、基本から 最終回 169
感染の可能性、重症化の割合、予防接種後に起きうる副反応を考えて
青野 典子(「ワクチントーク全国」事務局長/〈ち・お〉編集協力人)
創刊のことば 174
編集後記 176
2022年〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者への頼れる特典! 177
〔アピール〕原発のない日本を 178
〈ち・お〉バックナンバー常備店 180
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 182
重要なお知らせ 184
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 190
インフォメーション ジャパンマシニスト社森の編集室からのお知らせ 192
子育て人 学び 家族 育て方 親のあり方

子育てには点数より大切なことがある

2022年4月1日

2022年4月25日刊行 
松本 一公 著

小・中・高校での教員生活を終えた筆者がやがて、たどり着いた「こどもは幸福になるために生まれてきた」という境地。また、それを願わない親はいないのに、なぜ親の思いと子どもはすれちがっていくのかを問う本が誕生しました。

「点数より大切なことがある」のは、当たり前と思うと同時に、この本のページをめくる度に、点数や教育に縛られている自分にも気がつく。人が生まれながらにもっている「幸福になる能力」を伸ばしていけるように、筆者の願いが込められたメッセージの数々。

ジャパンマシニスト社、2022年春の協力出版の1冊です。

松本 一公(まつもと・かずきみ)プロフィール
1950年 兵庫県生まれ。小学・中学・高等学校での教員生活は37年に渡る。著書に『タイの農村にはまっちゃった──ノンクン村と私の10年』(東洋書院)、『幸来るおじさん』(燦葉出版社)ほか。

定価(本体価格1,300円+消費税)

四六判/160頁/ISBN978-4-88049-340-4

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もくじ
まえがき 6
Ⅰ まず、勉強の意味を見直してみれば
幼児のころは楽しみだった勉強 10
勉強の意味 23
学校の役割・親の役割 30
勉強の仕方 36
Ⅱ では、「幸せに生きる」を整理してみると
人ってなんのために生きているの? 46
信じる力 56
誠実さと賢さ 73
違うけれど同じ 83
思春期の幸せ 91
その先の人生を生きる力 104
Ⅲ そして、これだけは心に留めて
幸せになる能力 118
「いけない」と「いい」 130
楽しむ心 140
あとがき 156
0歳ー6歳 11歳ー18歳 ちいさい・おおきい 育て方 障害・発達

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.131

2022年3月31日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.131

2022年4月25日刊行
山口和彦 著

こどもの「こころと脳」を科学する

発達のつまずきか? 育ちの個性か?

こどもにとって、どんな教育を、いつ頃からしたらよいだろう? 才能があるかも? 早く手をうたないといけない?

そんな思いが芽生えたら、まずはこの一号をお薦めします。お教室や先生探しはそのあとに。

人間のこどもとサルの子の分かれ道は、「なぜ?」という問いかけが生まれるかどうか。それは、DNAに秘められています。こどもは自然そのもの。「親の良かれ」がそこに反してしまえば、こどもには不自然で負荷をかけるだけ。

こどもには幸せになってもらいたい。そう思うとき、親としての学びがはじまります。

定価1,980円(本体価格1,800円+消費税)

四六判/224頁/ISBN978-4-88049-931-4
 
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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉
たがいに考えあうために 03
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
こどもの「こころと脳」を科学する
発達のつまずきか? 育ちの個性か?
山口和彦(脳神経科学者)
はじめに
「脳科学」の知識が子育てに役立つように 15
1章 子育てと「脳科学」
◇「脳科学」を、どうとらえる?
赤ちゃんを「かわいい」と思う理由 20/「母性行動」と脳の関係 22/「こころ」はどこにある? 23/「こころ」が心臓にあると思われていたころ 25/「こころ」は脳に由来する 27/動物にも「ここ」はある? 27/「こころ」と物質の関係 28/「こころの病」を治療するということ 30/「もの」としてあつかわれる「脳」や「こころ」 31/「こころの病」の診断は、いまでも道なかば 31/お母さんが「脳科学」に惑わされてしまうのは 34
コラム フロイト派の理論が科学でない理由 33
◇「脳」は、どうなっているの?
実際の「脳」を見てみよう 36/脳のしわが多いと賢い? 38/脳のなかにある「海馬」 41/「神経細胞」が集まった「神経組織」 42/神経細胞同士のあいだをつなぐもの 43/脳の状態からわかること、わからないこと 45/こどもの脳になにかあるのではないかと思うとき 47
2章 脳の「発達」と「発達障害」
◇こどもの脳の「発達」
「能力」はどう決まる? 50/受精卵から脳がかたちづくられるまで 51/神経細胞の枝ぶりが広がるとき 53/生きる環境に必要なものだけを残す「刈り込み」 55/神経回路の配線は遺伝子によって決まる 56/視覚に関する神経回路が形成されるとき 59/「臨界期」=変化できる時期は限られている 62/人間の視覚の臨界期―斜視のこどもの例 64/神経細胞の枝ぶりは環境で差が出る? 65/脳に影響をおよぼす虐待 66
◇「早期教育」は有効なの?
臨界期のあるもの―楽器演奏と母国語 68/臨界期のないもの―空間記憶 70/一方的なプログラムをあたえられるストレス 71/「考える力」はどう育つ? 72/三歳までの教育は、10歳には消える? 73
◇「自閉スペクトラム症」の子をどう育てる?
「自閉症」の特徴―「アスペルガー型」と「カナー型」 75/「お母さんのせい」から「脳の問題」となるまで 76/父親の年齢が高いと起こること 77/シナプスの「刈り込み」が弱い場合、「刈り込み」すぎている場合 79/「自閉スペクトラム症」の子が苦手なこと 80/その子にあったコミュニケーションの方法を考える 81
3章 「性格」はどう決まる?
◇「性格」をかたちづくるもの
「生物学的な要因」と「環境的な要因」 84/性格が親に似るのは「遺伝」のせい? 85/遺伝子と性格の関係―神経回路の発達と「こころの働き」 86/性格や情動に関係する「神経修飾物質」 87/「こわがる」「おもしろがる」神経回路の混線から生じる感情 88/人によってちがう神経回路の「刈り込み」方 89
◇「神経伝達物質」と「神経修飾物質」
「神経伝達物質」の働き―「興奮」と「抑制」 91/ふたつの選択肢で迷うときに影響をあたえる「神経修飾物質」 92/「報酬系」と呼ばれるドーパミン 93/「緊急事態」「ストレス状態」に出るノルアドレナリン 98/「平常心」を保つセロトニン 101/セロトニンの分泌量によってちがう、将来の報酬の考え方 103/困難にある状態でも、人間らしさを保つには 105/セロトニンの吸収を防ぐ働きをする「抗うつ剤」 106/神経から出た物質を受けとめる「受容体」 109
コラム
覚醒剤と似たドーパミンの作用 94/ドーパミンとノルアドレナリンによる行動のちがい―作業仮説 100/薬物(ドラッグ)はどうして効くの? 107
◇男の子と女の子で、ちがいはあるの?
分析的に偏りがちな男性と、分析と直感のバランスがとれた女性 111/冷たい色・動くものを好む男の子、暖かい色・家庭や自然を好む女の子 113/知的な機能に男女の差はない 114/「男脳」「女脳」をどう見るか? 115
4章 「記憶」と「学習」
◇「記憶」とは、なにか?
覚えられるのは、いくつまで? 118/容量に限りのある「短期記憶」 119/大容量で長い期間残る「長期記憶」 120/「健忘症」から解明された「記憶」と「海馬」の関係 122/「長期記憶」を書き込む「海馬」と「短期記憶」を司る「前頭葉」 124/場所と出来事を結びつける「海馬」の役割 125/プラス(報酬)の記憶とマイナス(恐怖)の記憶 127
◇「記憶学習」のメカニズム
神経細胞の働きと場所の記憶 129/記憶の基本になるのは、シナプスが強められること 131/海馬の「シナプス可塑性」と大脳皮質の役割 133
コラム
認知症で物忘れが多くなるのはなぜ? 135
◇「記憶」を「学習」に役立てるには
くり返し、「毎日少しずつ短時間」を続ける 137/声に出す、筆記する、色や形に結びつける 139/記憶を大脳皮質に固定させる睡眠とタンパク質 139/ストレスと記憶の関係 140/情景や場所のイメージと結びつける 141
◇「記憶」と「自己」の関係
脳の担当する部分がちがう、ふたつの「自己」 143/「無心」にある状態の「原自己」 144/「記憶」に支えられていない「原自己」を共有する 146
5章 「脳」と「こころ」と「体」
◇「交感神経」と「副交感神経」
心臓がドキドキするのはなぜ?―内臓を動かす「自律神経」 148/交感神経が働くとき―「戦うか、逃げろ」 149/副交感神経が働くとき―「食後にのんびり」 151/内臓につながる「交感神経」と「副交感神経」 152/心拍数と血圧をあげる「ノルアドレナリン」 155
コラム
「目的論」と「進化論」 156
◇「ストレス」に、どう対処する?
ストレス反応の三段階 158/どうして病気につながるのか 160/臓器を分けて考える―デカルトの「還元論」 162/自律神経のバランスの問題にかかわる「心身症」 163/こどもがストレスで熱を出すとき 165/ストレスに対処するための三つのR 167/非常時=強いストレスに有効なセロトニン 168/日常習慣の維持が、生きることを助ける 169/言語中枢がある「左半球」と全体を把握する「右半球」 171/右半球にある意識の存在―ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』より 172/左半球から生じるストレスを減らすために 174
6章 脳科学者が考える〝人間らしさ〞
◇動物と人間のちがい
哺乳類に共通する「育児行動」 178/類人猿とヒトのちがい①―社会性 179/類人猿とヒトのちがい②―文明と発達 181/動物も言葉を理解する? 182/二、三歳児の言語能力がある類人猿 184/ヒトと類人猿のちがいは「なぜ?」と問うこと 185/人間の脳は二〇万年前から変わらない 186/こどもの「なぜ?」に応えるために 187/人類の移動とともに広がったふたつの神話群 188/「なぜ?」の結果を変えるための「呪術」 190/偶然うまくいったまじないから始まった「農業」 191/環境に影響をおよぼすようになった「人間の知恵」 192
◇「右半球」と「左半球」の働き
「左半球」の損傷で起こる臨死体験 194/脳出血で体験した「ストレスからの解放」 196/左半球と右半球をつなぐ「脳梁」 197/分析的な「左半球」と総合的な「右半球」 199/「自分」=自己意識は「左半球」にある 200/動物と共通する機能とヒトにある機能 202/罪ともいえる「文明」をつくった「左半球」 204/「右半球」にある平和的な価値観を大切に 205
おわりに
こどもが生きる未来が「住みやすい」社会であるために 207
近刊予告 209
創刊のことば 210
〔アピール〕原発のない日本を 212
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 214
〈ち・お〉バックナンバー常備店 216
編集後記 218
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 219
「ホームページ会員」3つの特典 220
〈ち・お〉&〈お・は〉の定期購読について 222
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 223
子育て人 家族 育て方 親のあり方

Mana’s Family

2021年2月2日

2007年7月1日刊行 
安住 磨奈 著

母親の責任(ゲェ!)と成長(ケッ!)と愛の記憶(うっふん)

1970年生まれ。「中学もまともにでてません。家事ベタは度をこえています。女優ハットに卵もむけないネイル爪。しいたけも液状化した冷蔵庫に油とヤニで迷彩柄のレンジフード。ファミレスは第2の、カラオケ屋は第3のダイニング。こんな母親って、いかがなものでしょう」の帯文。

その横に小さく書かれているのは、「反・家庭教育」「脱・母親責任論」「超・家族力」。平成の子育てをみごとにサバイバルした安住磨奈の快作。

定価(本体価格982円+消費税)

四六判/221頁/ISBN978-4-88049-177-6

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11歳ー18歳 7歳ー10歳 おそい・はやい こどもの気持ち 園・学校生活 家族 小学生 育て方 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.110

2020年12月25日

2021年1月25日刊行 
岡崎 勝 著

特集

「叱り方」が下手な大人たち

この「声かけ」でこじれない関係をつくる

叱り、諭すコツ。その基本的な態度、条件をベテラン小学校教員の岡崎勝さんの実践から編んだ特集。

親子、教師と子どもたち、その年齢差、文化のギャップをどう埋めていけるのか?
家庭や学校だけではなく、いまや職場でのギャップも大問題。「言葉が通じない」「反省してもくり返す」「感覚がちがいすぎる」……そんなすれ違いをさまざまな角度から見直せば、関係修復の手立ても見えてきます。

さまざまな人間関係に応用できる特集。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-660-3

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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 2
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
「叱り方」が下手な大人たち
この「声かけ」でこじれない関係をつくる
岡崎 勝(小学校教員)
はじめに
「人づきあい」の基本は子どもとのかかわりにある 15

 

Ⅰ 「みんな」のなかで「一人ひとり」に声を届けるために
—「学級」という場でつくる関係性

子どもが「集団」に入ったとき
原則となるふたつのかかわり方—「対の関係」と「共同体の関係」 20
「叱る」ときはまわりの目線を意識して 22
高学年の個別指導は、声をかけずにメモを渡す 23
「生活の場」で大人はどうふるまうか
「目標」や「ルール」を掲げるときに 26
「いいたいことをいってごらん」にあるプレッシャー 28
「決まりだから守りなさい」に説得力はない 29
相手を見る、相手にあわせる 31
はみ出す子の「主張」は、きちんと聞く 32
「きちんとやりなさい」は必要なし 34
大事な話をするときは「悪いけどちょっと聞いてくれない?」 35
高学年の子には「たいへんだね」=「話せるなら聞くよ」 38
延長授業で「きりのいいところまで」はやらない 39
時間に遅れた子には叱責ではなく、労いの言葉を 41
子どもに「自分で自由に考えなさい」というときに 42
子どもにトラブルが起こったら
聞き方は、「どうしてやったの?」ではなく「どうしたの?」 45
公共の場で叱るときは「もうやめな」で十分 46
「厳しくしたほうがいい」はまちがい 48
子どもとの関係が煮詰まったら「距離をとる」 51
叱りすぎた自分をふり返るときに 52
「反省」という「儀式」 53
「反省」で大事な三つのこと—「事実確認」「謝罪・後始末」「決意表明」 55
緊張を解くには、掃除をしながら無駄口をたたく 57
個別に話を聞きたいときには細心の注意を 58
子ども×先生×親がかかわるとき
褒めなくてもいいから、柔らかく接する 61
「締める」やり方で、子どもから見捨てられることも 63
学級崩壊があったとき、子どもをどうフォローするか 65
心配している保護者には「お子さん、元気ですよ」 66
「あの親だから」「あの先生だから」という前に 68
地域で「声かけ」することで見えるもの 70

 

Ⅱ 「学習」の場面で声をかけるとき
—勉強が苦手な子も楽しめる「授業」の時間

生活のなかの「こと」や「もの」から学ぶ 74
子どもたちに話せるような「知識」のストックを 79
「学び=授業」をどう考えるか
授業中に叱ることや注意はしない 81
学習をゆっくり進めることで気づくこと 83
「予定どおり」にいかなくてもいい 84
授業は「楽しいだけでいい」という大原則 86
子どもが優先するのは「楽しい」こと 89
学校で教えていることは、できなくても生きていける 90
覚えるのに時間がかかることは早くからゆっくり進める 92
「この先生はおもしろい」と思ってもらえるように 94
「どうしてやらなきゃいけないの?」と聞かれたら 95
子どもに「教える」ときに大事なこと
丁寧に説明をしても、わからないものはわからない 97
子どもの「わからなさ」はすごく複雑 99
意外性のあることを聞かれたら「すごいね」 102
「まちがい」には、意味をもたせる対応を 104
コラム
低学年の学習のヒント① 107
子どもの興味や関心をかき立てる「0(ゼロ)の授業」
低学年の学習のヒント② 111
数の理解には、いろいろなパターンの問題を
子どもの姿や声のとらえ方
望ましい「子ども像」とは? 114
「黙っている」ことも、ひとつの「対話」 117
言葉になっていない思いを汲んでいけるように 119
「勉強が不得意な子」に教わるとき 121
「できなくてもいい」と思えないのはなぜか 122
「できるようにならなければならない」というプレッシャー 125
跳び箱を「跳びたい」という声をどう理解するか 127
わからないところを教えるときにはグループで 129
「子どもと楽しい時間を過ごせた」ことがエネルギーに 130
おわりに
「教える営み」をどう組み立てるか 133

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:

Oha通信
不登校のあとの暮らし方——「働く」までのまわり道② 138
ひきこもる気持ち/野田彩花(フリーライター)
うちのツレはカナリア——「空気」に反応する家族との暮らし② 148
わが家で欠かせない「ベイクアウト」/三島亜紀子(論文漫画家)
アニメをこんなふうに観てみると⑳ 154
『レッドタートル ある島の物語』に描かれた「ふたつの時間」/村瀬 学(児童文化研究者)
〈お・は〉編集人の学校再生提案② 163
学校で学ぶことは「将来、役に立つ」のか/岡崎 勝(小学校教員)
〈お・は〉〈ち・お〉とともにあらんことを!  169
岡崎編集人の動画授業「おかざき学級」やってます!  172
次号予告  173
創刊のことば  174
編集後記  175
現「モニター会員」の皆様へ 「ホームページ会員」へ移行のお願い  176
募集します!  177
[アピール]原発のない日本を  178
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト  180
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉バックナンバー  182
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉バックナンバー  184
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ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.128

2020年10月15日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.128

2020年10月25日刊行
熊谷晋一郎 山田真 著

特集
なぜ、親は「正しさ」を
押しつけてしまうのか?

親や祖父母は、自分の経験や「常識」と感じていることを、一生懸命に子どもに伝えようと「しつけ」します。

編集人・熊谷晋一郎は、前作『ち・お』No.126で「みんなの貧困問題。」、さらにNo.125「ひとりでがんばってしまう あなたのための子育ての本」で「暴力と依存」をテーマに編んでいる。


ひと世代前までは、この「しつけ」は社会で生きていく術や感覚を身につけることにつながりました。でも、いまはどうでしょう。


過去、親や祖父母が「正しい」と思ってきたことは、これからの社会で生き抜く力になるでしょうか。すでに、大人たちが「正しい」と自信をもって言えることはない。けれど、とりあえず多くの人が「いいね!」と言うことに従っておいたほうがいい、と思い込んでしまっている。そんなことはないでしょうか。

筆者二人のキーワードは「障害」です。「障害」は差別される少数の人たちのこと? No.128は、混迷する社会で親や祖父母となった人たちにとって、いくつもの示唆に富む特集です。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/196頁/ISBN978-4-88049-928-4

送料無料!
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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉
たがいに考えあうために 03
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集人)
なぜ、親は「正しさ」を押しつけてしまうのか?
はじめに
異なる時代、異なる身体を生きている親子へ 17
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集人)
異世代対談
こどもの歩みに、親はどうかかわるか 23
―導くもの・導かれるものだった立場から
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
×
熊谷晋一郎(小児科医)
1 親子の出会いと向きあい方 25
コラム①
親がしてくれたことで、「これはよかった」と思うことは? 45
答える人/熊谷晋一郎
2 「お母さん」はどうふるまうか 47
3 「大人のまなざし」でこどもを分断しないために
コラム②
「母の出番」「父の出番」があるとしたら、どんなとき? 69
答える人/山田 真
4 こどもの学校や進路を選ぶとき 71
5 親や周囲が「よかれ」と思うことをする前に 81
コラム③
普通学級で過ごしたなかで、いちばんの思い出は? 94
答える人/熊谷晋一郎
対談のあとで①
まずは「スタンスのちがい」を認めあうことから 96
熊谷晋一郎(小児科医)
対談のあとで②
母の望む人生を歩んだ私が、子育てで心がけたこと 102
山田 真(小児科医)
解説
親の「よかれ」を考え直すヒントに 108
内田良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
Chio通信
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ? 122
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもとつくってあそぼう! 125
はなをさかせよう
けんさくするまえに いしかわさんに きいてみよう 連載⑬ 127
Q どうして、こころを ハートで かくんですか?
いしかわのりひこ(児童精神神経科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもに語る ちいさな昔話 130
豆とおきとわら・豆っこのはなし
いつものごはんに豆料理を 新連載 135
レシピ・レンズ豆のスープ
エッセイ・昔からの庶民の知恵に
高島千晶(食品雑貨店経営)
恐れず、あきらめず、楽天的 これが私の暮らしかた 連載③ 140
たかがお茶の話
天笠啓祐(ジャーナリスト)
天草みかん山入植記―子らとめざした農的生活 連載② 145
放っておいてもみずから育つ
川野美和(農業)
リレーエッセイ 家族のかたち 第13回 151

血縁も国境もこえたところに
清水眞砂子(児童文学者・翻訳家)

何がおもしろうて読むか書くか 連載⑬ 156
介助者として働いてみようという本の話
立岩真也(社会学者)
フクシマからぼくが学んだこと 連載35 161
福島原発事故(その1)
山田 真(「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表
/〈ち・お〉編集協力人)
笑顔で過ごす不登校―見守りと支えの心がまえ 連載② 166
安心してこもれるプライベート空間を
内田良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
予防接種、基本から 連載⑬ 172
接種回数にとらわれすぎないで
青野典子(「ワクチントーク全国」事務局長/〈ち・お〉編集協力人)
近刊予告 177
募集します! 178
創刊のことば 180
〔アピール〕原発のない日本を 182
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 184
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉バックナンバー 186
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉バックナンバー 188
編集後記 189
〈ち・お〉バックナンバー常備店 190
ジャパンマシニスト社の本 192
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 194
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 196
0歳ー6歳 7歳ー10歳 こどもの気持ち ちいさい・おおきい 家族 法・社会 環境 育て方

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.127

2020年4月6日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.127

2020年4月25日刊行
熊谷晋一郎 著

特集
お母さんの当事者研究

本心を聞く・語るレッスン

日常に疲れたり、胸の奥に刺さる思いを……忙しい毎日にごまかしている。
誰にでもある「こまりごと」を肥大させたり混迷しきる前に「当事者研究」を。


編集人・熊谷晋一郎は、前作『ち・お』No.126で「みんなの貧困問題。」、さらにNo.125「ひとりでがんばってしまう あなたのための子育ての本」で「暴力と依存」をテーマに編んでいる。


それは多くのお母さんにとっては「私のこと」ではなく、「他者の物語を聞く」ことに等しかったかもしれない。


今号はその完結編。
前号までに「他者の物語」として読んだ世界と「私の物語」を重ねてみる。
読者を「自分の物語を語る」側へといざなっていく「当事者研究」に挑戦する。
自分を正直に語る難しさ。
それに、挑戦した初対面の読者6名の記録。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/204頁/ISBN978-4-88049-927-7

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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉
03 たがいに考えあうために
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集人)
はじめに
15 いま、どうして当事者研究が必要なのか
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集人)
20 この本の使い方
やってみよう! お母さんの当事者研究
―六人の語りと気づきの記録
自己紹介
26 当事者研究を始める前に
研究テーマを決める
36 進めるうえでのポイント(留意点)
41 シェアしたい「困りごと」を考える
45 選んだテーマを発表する
ペアでのワーク
52 「苦労のエピソード」をふり返る
58 お母さんたちの語り①―エピソード
78 くり返す「パターン」と「苦労度」を探る
83 お母さんたちの語り②―パターン・年表
発表の時間
104 研究での「発見」をわかちあう
119 最後のまとめと明日からの宿題
おわりに
127 語りはじめようとするあなたへ
熊谷晋一郎(小児科医)
Chio通信
130 〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ?
山田真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
133  こどもとつくってあそぼう!
ゆびのりシーソー
135 けんさくするまえにやまださんににきいてみよう 連載12
Q(洋画のディープキスのシーンを見て)
なぜ あんなに、キスを ペチャペチャ ながくしているの?
やまだまこと(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
138 こどもに語る ちいさな昔話
夢買長者
143 86歳、洋子さんの「いただきます」 連載12
レシピ・豚こま肉と根菜の煮こみ
エッセイ・おいしいおはなし―母親の側で食べたふかし芋
富山洋子(日本消費者連盟顧問/〈ち・お〉編集協力人)
148 恐れず、あきらめず、楽天的 これが私の暮らしかた 連載2
5G
天笠啓祐(ジャーナリスト)
153 天草みかん山入植記―子らとめざした農的生活 新連載
草や木のほうにばっかり心が向いてゆく
川野美和(農業)
159 リレーエッセイ 家族のかたち 第12回
母の/女の「はたらき」を組みかえる
村上潔(女性史研究者)
164 何がおもしろうて読むか書くか 連載12
話してもらう
立岩真也(社会学者)
169 フクシマからぼくが学んだこと 連載34
チェルノブイリ事故(その9)
山田真(「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表/〈ち・お〉編集協力人)
174 笑顔で過ごす不登校――見守りと支えの心がまえ 新連載
早めに休めば、心とからだの回復も早いのです
内田良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
180 予防接種、基本から 連載12
副反応の疑い、報告数にあがらないことも
青野典子(「ワクチントーク全国」事務局長/〈ち・お〉編集協力人)
185 近刊予告
186 募集します!
188 創刊のことば
190 〔アピール〕原発のない日本を
192 〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト
194 〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉バックナンバー
196 〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉バックナンバー
198 〈ち・お〉バックナンバー常備店
200 香害・化学物質過敏症の本
201 編集後記
202 〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち
204 インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先
11歳ー18歳 20歳- おそい・はやい こどもの気持ち 園・学校生活 子育て人 家族 思春期・自立 育て方 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.108

2020年2月14日
おそい・はやい・ひくい・たかい No.108

2020年2月25日刊行 
東浩紀 岩宮恵子 木ノ戸昌幸 著
岡崎勝 編著

特集

思春期心中

なぜ「大人」になれないのか

いまどきの思春期模様には、親子の境目がない。30代、40代で反抗期も珍しいことではなくなった。
親になって「私ってなに?」と迷い惑う「大人」と、情報社会で大人になる経験も、チャンスも少ない「子ども」が思春期や自立期に突入すると、大混乱。
家族再生、親子で長い思春期をサバイブするための必読書。

定価(本体価格1,800円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-658-0



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目 次
2 〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって
思春期心中 なぜ「大人」になれないのか
はじめに
すかさず母の声が聞こえてくる
10 ──見た目は「オトナっぽい」けれど
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
Ⅰ 「これは思春期!」と思ったとき
大人に近づこうとするころ
20 ──高学年の学級の風景から 岡崎 勝(小学校教員)
16 親の声①
子どもが! 親が 思春期あるある!
Ⅱ いまどき思春期模様
対談
友だち関係、SNS、仲よし家族……
34 もしかして、子も親も 岩宮恵子(臨床心理士)×岡崎 勝(小学校教員)
36 子ども編 コントロールが難しい衝動性
48 親の声②─1 思春期息子・娘に対して気になるのは…
51 母親編 子どもをかわいがれない母のもつ不遇感
64 親の声②─2 「私が思春期!?」と思うのは……
67 家族編 父親の仲間アピールと表面的な「神対応」
84 親の声②─3 「大人になる」とは!?……
87 学校編 悪者になろうとしない先生たち
対談のあとに
104 行きつもどりつしながら、子も親も育つために 岡崎 勝(小学校教員)
Ⅲ「一人前」になること
122 子育てにある加害性 東 浩紀(作家・思想家)
146 「大人」像を更新するとき 木ノ戸昌幸(NPO法人スウィング理事長)
169 次号予告
170 創刊のことば
171 誌面リニューアルとホームページのお知らせ
172 編集後記
173 〈お・は〉編集人・編集協力人
174 募集します!
176 [アピール 原発のない日本を]
178 〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト
180 〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉バックナンバー
184 〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉バックナンバー
188 〈お・は〉バックナンバー常備店
190 インフォメーション ジャパンマシニスト 各種お問いあわせ先
0歳ー6歳 11歳ー18歳 7歳ー10歳 おそい・はやい こどもの気持ち 園・学校生活 子育て人 家族 思春期・自立 環境 育て方 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.107

2019年11月20日
おそい・はやい・ひくい・たかい No.107

2019年11月25日刊行 
岡崎勝 編著

特集

たんなる熱中?
それとも依存?

ゲームのやりすぎを心配するとき

ゲームに夢中を通りこし、なにかに取り憑かれたように見えてしまう。実際、深夜まで、昼夜逆転でこもりがち……など、問題行動と親を不安にさせることも。ハマる、夢中になるという経験と、依存や障害との線はどこにあるのか?
ゲームは諸悪の根源か? 人生の救世主か?
急速に変わりながら子どものハートをつかみ続けるゲームを深掘りする。
対応を焦らず、間違えないためのお守り特集!

定価(本体価格1,800円+消費税)

四六判/176頁/ISBN978-4-88049-657-3



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目次
2 〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって
たんなる熱中? それとも依存? ゲームのやりすぎを心配するとき

 

10 はじめにの前に
親子のゲームバトルはますます混乱する  〈お・は〉編集部

 

12 はじめに 「ほどほどにやればいい」が、なぜ難しいのか?
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)

 

16 お父さん・お母さん、子どものデビューはいつ? どこから? 〈お・は〉的ゲームの四〇年史
監修 関 正樹(児童精神科医)/作成 〈お・は〉編集部
I ゲーム×病気・障害
― 医療の面から見てみると

30 対談
手放せない! やめられない!! 子どもの姿に「ゲーム障害」の不安がよぎったら
関 正樹(児童精神科医) ×岡崎 勝(小学校教員)

 

32 ゲームのやりすぎは「病気」なの?
46 児童精神科医・関正樹さんに聞く①
Q 子どもがゲームをしはじめると、いうことを聞かなくなるのはどうして?

 

48 「依存」=ハマるのは、悪いこと?66 児童精神科医・関正樹さんに聞く②
Q 子どもが「課金」したいといったら?

 

68 それでも、「気になってしまう!」ときは

 

II ゲーム×趣味・居場所 ― 当事者の語りから
いじめにあった私の「支え」になったもの 紀伊菜檎(会社員/イラスト作家)

 

94 不登校・ひきこもりからの「逃避先」として 吉岡真斗/仮名(会社員)

 

III ゲーム×教育・スポーツ
― 社会と学校でいま起こっていること
106 座談会
ゲームもコンテンツ教育も「産業」として見る ― それはほんとうに「子どもの将来」のため?
岡崎 勝(小学校教員) ×土井峻介(元中学校体育教員) ×山本芳幹(フリーランス・ライター)

 

128 ゲームと親子の移り変わり

学校で求められる「ゲーム」にまつわる学び

 

142「eスポーツ」に見るゲームとスポーツ

 

154おわりににかえて 肝心なのは「夢中になる」こと
― 山田太一脚本「早春スケッチブック」より

〈お・は〉編集部