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11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 おそい・はやい 思春期・自立

おそい・はやい・ひくい・たかい No.113

2022年6月23日

2022年7月25日刊行 
岡崎勝 宮台真司 著

特集

《実録》愛と希望を語る90分

こども性教育

前作『お・は』No.112『大人のための「性教育」』は、本号No.113を読み解くための一号だった。
本号は、その実践編。社会学者・宮台真司と小学校教員・岡崎勝が、小学生から大学生、そして保護者達の集まる会場で語った「性と愛の授業」全記録。

宮台は、さまざまなデータや動画を示し、大人たちの性と愛の現実を、私たちが失ってしまったものを、子どもたちに語りはじめた……。

大学生の一人は問う。「現実を知れてすっきりした。希望がもてた。どうして、こういう性教育を学校ではしないのですか」。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-663-4
 

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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 3
岡崎 勝 〈お・は〉編集人/小学校教員

《実録》愛と希望を語る90分
こども性教育
岡崎 勝(小学校教員)/宮台真司(社会学者)

講座の前に 13
【1時間目】 どうして一人ぼっちは寂しいの?
──いつでもつながれるのに「孤独」な時代
●なぜ私たちは「孤独」をおそれるのか?
ぼくが子どもだった時代にあったもの 19/家族がいてもいなくても、死ぬときは一人ぼっち 20/「孤独」になると、早死にしやすくなる 23/「孤独」を合理化するために敵をつくる 25
●「集団」から「個人」の暮らしになったのは、どうして?
近所づきあいがなくなり、どこにいても電話がつながる時代 29/地域のおじちゃん・おばちゃんのお店で買い物をしていたころ 32/「安全・便利・快適」によって失われたもの 33
【2時間目】「恋愛・セックス・結婚」はどう変わったの?
──統計に見る日本人の意識と現実
●したいけど、できない? それとも、したくない?
減少が進む若者の「性体験率」 37/「恋愛稼働率」は女性が男性の二倍 37/いまの若者は将来「結婚」できない? 43
●「恋愛」の相手に求めるのは?
好みの相手を探すことから始まる「恋愛」で起こること 47/コロナ禍で増加したマッチングアプリでの出会い 49/女性が結婚で重視するのは「愛よりも金」 52/日本の家族の絆は非常に弱い 53/ネット上の人間関係は、困ったときに助けてくれない 55
【3時間目】「いい恋愛」をするには、どうしたらいいの?
──これからを生きる「希望」を見出すために
●なぜ「恋愛」がしたいんだろう?
大人たちの意識や生活の変化と「性体験率」の関係 61/「同じ世界」で一つになる体験がなくなって 62/「恋愛」をしたら「幸せ」「楽しい」? 63/「恋愛」をしたいと思わないのはなぜ? 66/「恋愛関係」と「友だち関係」は、どこがちがう? 69/セックスがないと「恋愛」は成り立たない? 71/コクって「イエス」があれば「つきあっている」? 73
●本当の「恋愛」ってなんだろう?
「恋愛」って、いつ始まったの? 77/どんな価値観を選ぶ? 80/自分の相手が別の人とデートをしたら怒る? 82/「究極の相手」はどう確かめる? 83/「同じ世界」に入ることと、セックスはどこがちがう? 86/なぜ「危険」とわかっているセックスをするの? 88/セックスは「不安」なのに、なぜ意識してしまうの? 89/それでもやっぱり「恋愛」したいのはなぜか? 91
質問コーナー 大人も、子どもも、さらに教えて宮台さん! 94
【小学生向け岡崎先生の特別授業】
「大人」になるみんなへ
──男の子と女の子、そして家族のこと
●体と心の「プライベート」な部分って、どんなこと?
「成長」について考えてみよう 104/ほかの人にさわられたら困る体の部分 106/男と女の体って、どうちがうの? 111/性別は「男」と「女」だけじゃない 118/「プライベート」なことを話すときは相手のことを考えて 121
●家族や友だちと仲よくつきあうには、どうしたらいいんだろう?
お父さん・お母さんが「口うるさい」のはどうして? 123/最初はできなくても「家事」にチャレンジしてみよう 126/便利な生活のなかで、どうしたら幸せになれる? 128/「いい友だち」がほしかったら、まずは自分をみがくこと 130
講座のあとで 133
●おわりに この本を手にした大人のみなさんへ
「挫折の先取り」で「恋愛」を不可能にしないように/宮台真司(社会学者) 136
「性愛」はおもしろいことだと伝えるために/ 岡崎 勝( 小学校教員) 148

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Oha通信
不登校のあとの暮らし方──「働く」までのまわり道(5) 156
居場所との出会い 野田彩花(フリーライター)
アニメをこんなふうに観てみると(23) 165
『竜とそばかすの姫』に見る思春期の心のかたち 村瀬 学(児童文化研究者)
〈お・は〉編集人の学校再生提案(最終回) 171
〈気をつけ〉にある「身体の管理操作の快感」 岡崎 勝 小学校教員
創刊のことば 177
編集後記 178
定期購読者への頼れる特典! 179
アピール 原発のない日本を 180
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 182
〈お・は〉バックナンバー常備店 184
重要なお知らせ 186
〈お・は〉編集人・編集協力人 190
インフォメーション ジャパンマシニスト社森の編集室からのお知らせ 192
11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 おそい・はやい 思春期・自立 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.112

2021年12月25日

2022年1月25日刊行 
岡崎勝 宮台真司 著

特集

子どもに語る前に
大人のための「性教育」

「性教育」は、愛と責任と多様性への深い考察と、大人の覚悟が必要。

生き物としての仕組みや社会的な規範を語る「性教育」では、なにかが足りない。日本の「性教育」は「純潔教育」にはじまり、性交と中絶や病気、出産と家族愛を語る授業が主だった時代を経て、いま、ジェンダー、多様な性、性的同意、性加害被害の問題がテーマとなっている。

「性のことをうまく伝えることができない……」という大人たちの声に、社会学者・宮台真司と『お・は』編集人・岡崎勝が織りなす一大特集。
なぜ、いま二人は「性や愛の教育」を重視したのか。続編次号『こども性教育』につながる大人の予習編。永久保存版。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-662-7
 
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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 3
岡崎 勝 〈お・は〉編集人/小学校教員

子どもに語る前に大人のための「性教育」
岡崎 勝(小学校教員)/宮台真司(社会学者)

1時間目 そもそも「性教育」って、なんですか?

学校の「性教育」に期待できるか? 12
三つの柱は「身体の仕組み」「人権教育」「性愛」/親の関心が高いのは「性犯罪・性暴力」/「性愛」の経験値が低い、教員や親たち
教員にも親にも「性教育」の資格はない。その理由は……? 17
一九八〇年代、「新住民化」で変わった生活環境/公園で焚き火ができた時代/昔の子どもたちが外遊びで学んだこと/「身体でつながる感覚」が生まれるとき/「性交」にも必要な「コール&レスポンス」の態勢/「セックスは作業」となった現在
性的退却が進んだいま、失われているのは? 28
「性の過剰」さがあったころ/先輩や同級生、変なおじさんとの関係のなかで/親や教員は絶対に教えられないこと
「性教育」では得られないものは? 33
学校で「性」を学ぶことが退却につながる?/大切なのは「知識」よりも「動機づけ」/ポジティブな「動機づけ」が得られるかどうか

2時間目 「性」とは、なんだろう? 「愛」とは、なんだろう?

「性愛」の劣化を防ぐことはできるのか? 38
親が「性」を教えようとすることの悪循環/親は「愛」を子どもに学ばせる存在/「社会」に適応すると「性愛」は劣化する/「性愛」「友愛」に必要な「贈与」の構え
親もダメ、教員もダメ。子どもたちを導くことができるのは? 44
トラブルやリスクを避けたい大人たち/日本の親はもともと子育てのノウハウを知らない/「言葉・法・損得の外への開かれ」を促すには/「同じ世界を生きている」と思える条件/「コンテンツ教育」と「パントマイム教育」/体験を伝える「旅芸人方式」で/「性」と「愛」を伝えるときには/ワークショップの入口が「性」であるべき理由
「性」に関して、法や条例は有効? 56
「性」問題に対する厳罰主義/援交ブームから起こった条例制定/かつて当たり前だった教員と生徒の交際/いまの民主制で解決できないのは/新住民が民主主義で地域を壊す/「友愛」と「性愛」を欠いた尊厳はない/五〇年間の長い「空っぽ」/「社会」の代わりをする「世間」が消えた/法律や条例を変えても日本はダメ/「友愛」と「性愛」の劣化を「性愛」から切り開く/「性愛」の能力と関係する「友愛」と「公共的関心」
「危険」を子どもに、どう知らせる? 69
子どもに疑うことを教えるのが「性教育」?/「性愛」の経験は知識では補えない
「性愛ワークショップ」本当に学ぶべき、その中身は? 74
セックスを通じて「絆をつくる」/「アメーバになる」ことで「愛」を育む/性交の「アフォーダンス」と日常の「ミメーシス」/「愛の意味論」を理解する/「損得を超える構え」の入口は損得/〈前半プロセス〉での勘違い/「社交術」の本質とはなにか/一喜一憂からの解放としての「社交術」/「歩留まり的な構え」との違い/〈前半プロセス〉を支えるオーネスティ/〈前半プロセス〉と〈後半プロセス〉のつながり/「性交」の中身に踏み込まずに語れること/相手の目を見る、相手の手を握る/田中泯の「場踊り」を導きの糸にする/「雰囲気」にのまれることとの区別/「育ちの悪い大学生」にどう働きかけるか/決まりを破るだけで入れる「同じ世界」
「性の多様性」を、どう捉える? 101
学校では「認めよう」という流れはあるものの/性的な対象が絞り込まれていない思春期のころ/三人に一人がゲイ、背景を理解する/自分のなかにいろいろな人がいるという感覚

3時間目 「幸せ」な大人になるには、どうしたらいいですか?

「リスク管理」は大事ではない? 108
枠の外に出てしまう怖さ/学校の外で得られるドキドキする体験/共犯関係から始まること/不幸や悲しみなしに「愛」は得られない
「愛」を、どう伝えるか? 113
予定調和の「性愛」はありえない/体験教育に使える韓国ドラマ/「愛」は社会のカテゴリーを超える
「責任」を、どう考えるか? 117
道徳教育に用いるべき一九六〇年代作品/「自己決定」できず、「自己責任」が推奨される日本/八〇年代以降当たり前になった「安心・安全」への要求
大人が「覚悟」すべきことは? 122
失敗を恐れる子どもたち/教員・親に必要なのは罰せられてもいいという構え/子どもにとって有効なことをやりつづけるには/学校に期待しない、そこから始める
課外授業 親の私たちに、教えて宮台さん! 127

授業のあとで

「性愛」の「魅力・誘惑」を大切にすることで、人は一人前になる 135
岡崎 勝 小学校教員
「性教育」ならぬ「性愛教育」が不可欠な理由 140
宮台真司 社会学者

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Oha通信
不登校のあとの暮らし方│「働く」までのまわり道④ 150
外に出るきっかけ/野田彩花 フリーライター
うちのツレはカナリア│「空気」に反応する家族との暮らし④ 159
悩ましい「香害」への理解
三島亜紀子 論文漫画家
アニメをこんなふうに観てみると? 165
『ラーヤと龍の王国』が描く「相手を信じる力」とは/村瀬 学 児童文化研究者
〈お・は〉編集人の学校再生提案④ 171
教員の多忙さと「快感の原理」/岡崎 勝 小学校教員
次号予告 176
創刊のことば 177
編集後記 178
「ホームページ会員」3つの特典 179
[アピール]原発のない日本を 180
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 182
〈お・は〉バックナンバー常備店 184
ジャパンマシニスト社の本 186
2022年〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者募集 187
2022年〈ち・お〉〈お・は〉定期購読者への頼れる特典! 188
〈お・は〉編集人・編集協力人 190
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 192
0歳ー6歳 11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 アレルギー・病気 ちいさい・おおきい 暮らしと医療 法・社会 障害・発達

ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.129

2021年4月5日
ちいさい・おおきい・よわい・つよい NO.129

2021年4月25日刊行
石川憲彦 津田篤太郎 三島亜紀子 山口和彦 和田真 著
熊谷晋一郎 編著

特集
「過敏さ・繊細さ」解体新書

みんなは平気なのに、体や心が反応してしまうのはどうして?

発達障害の診断が一人歩きし、園や学校、会社や地域にあっという間に広まり、精神科医に「発達障害ブーム」といわれるほどに。幼い子どもへの向精神薬への服用にまで行われる現状。


そんななか、細やかな気持ちゆえ、他者の重荷も背負ってしまう「HSC」や「HSP」といった次のテーマが話題です。


また、からだの「過敏さ」も問題になっています。肌に触れるもの、耳に届くもの、鼻が拾うものや、舌が感じるもの、大腸も、細やかな感受性をもつがゆえ、日常の暮らしがままならない。

どうしたらいい? という前に、私たちはどうして「感じる」のか? 「感じ方の差」はどこから? そして、「過敏、繊細」に関心が高まるその背景もフォローします。

定価1,760円(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-929-1

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もくじ
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉たがいに考えあうために 03
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
「過敏さ・繊細さ」 解体新書
初耳読者のためのガイダンス
「過敏さ」を示すもの
私も当てはまるかもしれない……
新たなカテゴリーが生まれるとき 18
三島亜紀子(社会福祉学者)
研究者・医者に聞く「過敏さ」の基礎知識
身体で起こっていること
だれもがもっている「困難」 36
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集代表)
「過敏さ」は「五感」と「内臓」の関係から 39
熊谷晋一郎(小児科医)
なぜ、感じ方に差があるか
—「自閉スペクトラム症」と「感覚過敏」 65
和田 真(神経生理学者)
コラム
「感覚刺激」の受けとめ方を調節する 87
山口和彦(脳神経科学者)
免疫系にもある「過敏さ」
—アレルギー・花粉症が起こる理由 90
津田篤太郎(リウマチ・膠原病科医)
最後の深読み
いま、「過敏さ・繊細さ」に関心が寄せられる理由 111
石川憲彦(児童精神神経科医)
Chio通信
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ? 122
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもとつくってあそぼう! 125
パタパタちょうちょ
けんさくするまえに やまださんに きいてみよう 連載⑭ 127
Q (人がむかしお猿さんだったという話を聞いて)
どうすれば また おさるさんになれるの?
やまだまこと(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
こどもに語る ちいさな昔話 130
鳥のみじい
いつものごはんに豆料理を 連載② 135
レシピ・ホピ族のチリビーンズ
エッセイ・台所でわたしは孤独ではなかった
高島千晶(食品雑貨店経営)
恐れず、あきらめず、楽天的 これが私の暮らしかた 連載④ 140
種子の世界
天笠啓祐(ジャーナリスト)
天草みかん山入植記—子らとめざした農的生活 連載③ 145
自分の仕事の場をつくっていく
川野美和(農業)
リレーエッセイ 家族のかたち 第14回 151
重度複合障害の娘と暮らして①
「なるようになる」の日々
最首 悟(思想家)
何がおもしろうて読むか書くか 連載⑭ 156
続・介助者として働いてみようという本の話
立岩真也(社会学者)
フクシマからぼくが学んだこと 連載36 161
福島原発事故(その2)
山田 真(「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表
/〈ち・お〉編集協力人)
笑顔で過ごす不登校—見守りと支えの心がまえ 連載③ 166
ウィズコロナの日常で気をつけたいこと
内田良子(心理カウンセラー/〈ち・お〉編集協力人)
予防接種、基本から 連載⑭ 172
新型コロナワクチン、接種を検討するまえに
青野典子(「ワクチントーク全国」事務局長/〈ち・お〉編集協力人)
近刊予告 177
募集します! 178
創刊のことば 180
〔アピール〕原発のない日本を 182
〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト 184
〈ち・お〉バックナンバー常備店 186
編集後記 188
ジャパンマシニスト社の本 189
〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉の編集にかかわる人たち 190
インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先 192
11歳ー18歳 20歳- おそい・はやい こどもの気持ち ひきこもり 不登園・校 園・学校生活 家族 思春期・自立 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.109

2020年6月23日

2020年7月25日刊行 
内田良子 著

特集

「不登校」「ひきこもり」の子どもが一歩を踏みだすとき

学校に行きたくない理由はさまざまです。
どうして? と問われても、子どもは言葉にならない傷をすでに負っているかもしれません。
少し様子を見ようと、親のほうに余裕があるうちは不登校が許されますが、親にも事情があり、不安も募り、心配は日ごとに高まります。
つい、声を荒げたり、なだめたり、気持ちの焦る人は学校以外の居場所を探したり。

親のよかれと子どもの願いはいつもすれちがい、気がつけば子どもは迷路のなか。「明日は学校に行きたい」というときは、「今日は学校へ行かれない」という訴え。心の傷は小さく見えても、そう簡単に癒されるものではない。

休息が必要なときに背中を押せば、その勢いで登校をはじめても、やがて疲労困憊して、心を閉ざし「ひきこもり」という抵抗がはじまります。
不登校は、親子の豊かな時間になるはずなのに。

高校だけは、やっぱり大学にも……と親の思いが強くなるほどに、学歴よりもかけがえのない大事なものを見失う。
でも、それでは、どうやって生きていくの?

心配や悩みのつきない方はぜひこの本を開いてみてください。

定価(本体価格1,600円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-659-7

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目 次
〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって 2
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
「不登校」「ひきこもり」の子どもが一歩を踏みだすとき
内田良子(心理カウンセラー)
はじめに
一本の細い道 13

 

Ⅰ 学校に行かなくてもいいんですか?

心理室から「モモの部屋」へ 18
相談の場で子どもたちが教えてくれたこと
心理室で子どもたちの具合がよくなった 20
一歳八ヶ月の子でも話せばわかる 22
見えてきたのは、身体症状と学校生活との関係 25
学校は行かなくてもいい 28
学びは誰のためにあるのか 30
自分の力で考えること 32
子どものいうことを信頼する 34
心配や悩みごとが言葉として出てくるとき 35
なぜ、子どもを追いこむのか
子どものことがわかりはじめるとき 38
答えは子どもが教えてくれる 40
人生の荷物は人に預けない 42
「登校拒否」だった子ども時代 44
まずは疑ってかかる 46
自分を守ってくれたもの 48
「いじめられている」といえない子どもたち 49
「いい母親」を演じるプレッシャー 51
親子が対等な関係になるために 53
子どもから問われるのは、親の生き方 55

 

Ⅱ 親子の和解と修復のものがたり

子どもの傷と周囲の気づき 58
1 基本になること
(1) 危険な場所には近づかないこと 60
(2) なぜ、人がこわいのかを知る 60
(3) 二度めの傷は大きな痛みをともなう 62
(4) 傷口を広げないための近道 63
(5) 親子関係の断絶を招くとき 63
(6) 不安をもちつづけたときに起きる症状 64
(7) ゲームは命の浮き輪 65
(8) なにか理由があるのではないか、と思いをめぐらせる 66
(9) こだわりが強くなるとき 67
(10) 親が、日々傷つけ直していることに気づく 68
(11) 親子関係が険悪になったら 69
2 親が変わるとき
(12) 体験を語り伝えあう 70
(13) 父親の理解で改善すること 71
(14) 体験を共有する先に 72
(15) 親の人間的な成長 73
(16) 親自身の不安の実態が明らかになる 74
3 話を聴くこと、話をすること
(17) 最後まで聴く 77
(18) 親にほんとうの話をするとき 78
(19) 一部始終を話せるようになるには 80
(20) 働きはじめて……過去に負った心の傷の修復 81
(21) 信頼の基本 83
(22) 夫の話をよく聴けるようになる 84
(23) 「なにを迷っているの?」という問いかけを 85
(24) つらい思い出を語る 87
(25) だから、話の腰を折らない 89
(26) 傷ついた隣人の話を聴く距離感で 91
(27) 心の傷が回復するということ 92
(28) 専門家に委ねなくても 94
(29) 和解のとき 95
(30) 助け舟はいらない 96
4 親が心すること
(31) 必要なのは、屋根と寝床と食事、そして時間 98
(32) 医療に頼ることで起こるのは  100
(33) 発達障害という誤解 101
(34) 薬を知る 102
(35) 「助けて」をいわない子への注意 103
(36) 「NO」をしっかり受けとめる 105

 

Ⅲ 子どもたちの抵抗と母親たちの連帯

──不登校をめぐる歴史から
「命が大事」という原点 108
「親の会」が広がる──親が子どもの側にいた時代 110
親同士、「親の会」同士がつながり学ぶ時間 111
教育行政がつくる「親の会」と相談のルート 113
親たちが教育行政にとりこまれて 115
「心の居場所」だった保健室は 117
専門家は権力に奉仕する 118
人間として学校を「休む権利」 119
「教育機会確保法」の問題点──自殺する子は減ったか 120
「教育機会確保法」の問題点──ほんらいの子どもの権利を明示したか 122
「教育機会確保法」の問題点──貧困、障害のある子も安心して学べるか 123
ホームエデュケーション──家庭の学校化への懸念 125
おわりに
ひきこもるくらしから獲得する「生きる学力」 128
解説
「寄り添う覚悟」をする「勇気」と「幸せ」を育てるために 132
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
Oha通信
不登校のあとの暮らし方──「働く」までのまわり道① 138
高校へ行かなかった私
野田彩花(フリーライター)
うちのツレはカナリア──「空気」に反応する家族との暮らし① 148
三島亜紀子(論文漫画家)
アニメをこんなふうに観てみると⑲ 154
『映画ドラえもん のび太の宝島』の「宝もの」とは、なんだったのか
村瀬 学(児童文化研究者)
〈お・は〉編集人の学校再生提案① 163
コロナで思う学校託児所論
岡崎 勝(小学校教員)
0歳ー6歳 11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 アレルギー・病気 予防接種 出産・医療 園・学校生活 子育て人 家族 暮らしと医療 法・社会 環境

アフターコロナ世代の子育て

2020年5月26日

2020年6月5日刊行
山田真 石川憲彦 著

感染症への確かな基礎知識、社会変化に対してパニックにならないメンタルケア、

科学技術への反省、暮らしや教育や豊かさへの価値観の見直し……

昭和から平成時代の子育てや教育、医療現場で、発言を続けてきた筆者らが緊急提言。

ウイルスや細菌との共生、競争や孤立からの連帯を学ぶことに、未来は開かれていく。


山田真(やまだ・まこと)プロフィール
1967年東京大学医学部を卒業。以後、東京都八王子市の八王子中央診療所に勤務、その後同診療所理事長。自身も障害をもつ子どもの父親であり、能力主義や優生思想に対して積極的に反対の意見表明を続けている。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』編集協力人。

石川憲彦(いしかわ・のりひこ)プロフィール
1973年東京大学医学部卒業。以後、東京大学医学部附属病院小児科、同精神神経科、マルタ大学児童精神科客員研究員、静岡大学教授(保健管理センター所長)などを歴任。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』編集協力人。2004年、東京都目黒区に「林試の森クリニック」を開業。2017年院長を交代してフリーに。

 

定価(本体価格1,000円+消費税)

A5判/88頁/ISBN978-4-88049-335-0


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目次

 

Ⅰ まず、感染症を知る 助言:小児科医・山田真
1)子どもの病気の見方
ウイルスの復讐?/ウイルスとの一定のトラブルをどうするか/自然治癒力と進化医学/薬の使い方の基本
2)感染症の基礎知識
ウイルスによる感染症はおもに七種/比較的新しいウイルス/ウイルスと治療薬/細菌による感染症/細菌に効く薬/子ども発症が少ない理由/感染症流行の見方/潜伏期間と感染/学級閉鎖と効果/不安が錯綜する状況で
3)病原体とのつきあい方
恩恵を受けている生物/攻撃すれば強くなる病原菌
4)アレルギーは文明病?
ある物質に対する「異常な反応」/アレルギーの原因となるもの/自然のバランスや生態系を変化させた結果

 

Ⅱ ストレスと子どもへの影響 助言:児童精神科医・石川憲彦
1)「ストレス」を知る
不自由な暮らしが日常/問題なのはリラックス状態に戻れないこと/目安になるのは「食う・寝る・遊ぶ」ができているか/「変調状態」が二週間続いたら要注意
2)家にこもりがちな暮らし
こどもの退屈な様子/ネットで遊ぶ時間/外と内を使い分けすぎていた私たち/あやうくなっていた実情/ネットで学ぶべきこと/親子がぶつかるとき
3)幼児の育ちへの影響
幼稚園や保育園は必要なのか?/ある期間、一人ぼっちの体験をしても/大人は子どもほど柔軟性がない/安全なこもり方が許される状況のなかで/
4)学齢期の日常
環境の変化に慣れるまで/将来が見えなくなる不安を体験すること/教育とはなにか/評価軸で分けるのは最悪の教育/
5)子どもの様子が心配になったとき
将来ゲーム依存? 心配な未来予測はなし/食べない、運動しない子/気になるのは新たな約束事項/ストレスをどう解消するか/解決方法を見つける/いまの状況から学ぶこと

 

Ⅲ 将来への教訓と備え 助言:小児科医・山田真
──私たちはなぜ不安になり、差別が生まれるのか
1)新型のウイルスがもたらしたこと
自己責任論による差別/「わからない」という不安による差別/いまの状況を説明、判断するときに/正しい情報が不足すれば、トラブルは起こる/ウイルスの量と発病の関係/わからないものを、どうあつかうか/感染症の歴史から見えること/喉元過ぎれば熱さ忘れる?
 
2)私たちの医療のこと
実態調査をしない/事実上崩壊していた医療/非常時に対応できない理由/感染症の専門家がいない/いざというときに備えるために
0歳ー6歳 11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 アレルギー・病気 おそい・はやい 園・学校生活 子育て人 暮らしと医療 環境

「香害パンフ」 化学物質過敏症って?(第1巻)

2020年3月30日
1巻:こんにちは! 松岡おまかせです
作画を担当した化学物質過敏症の松岡おまかせさんの発症から暮らし方までを描いた1冊。ある日突然発症する人たちの暮らしがわかる基礎基本。
3 化学物質過敏症とは? −−症状、発症のきっかけ
13 予防のためにできること −−洗剤を見直してみませんか?
24 化学物質豆知識 −−VOCについて


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特定商取引法に関する表記

0歳ー6歳 11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 アレルギー・病気 園・学校生活 子育て人 家族 暮らしと医療 環境

「香害パンフ」 化学物質過敏症って?(4巻セット)

2020年2月25日

2020年3月30日刊行
監修 宮田幹夫 山口和彦
編  ジャパンマシニスト編集部
作画 松岡おまかせ

シックハウス、シックスクール、農薬や受動喫煙、近隣の塗装や柔軟剤、合成洗剤などなどで、「化学物質過敏症」を発症すると、みんなの協力なしでは仕事も通学も暮らしもピンチ!

発症すると、「見えない」「周囲の人には感じない」空気で、鼻水、頭痛、咽頭痛、ときには卒倒するほどの反応を起こすことがある。
みんなに知ってもらい・理解してもらい・協力してもらいたい!
そんなとき、「ちょこっと読んでみてね」と手渡しやすい「香害パンフセット」。

定価(本体価格1,200円+消費税)

A5判/各巻26頁/ISBN978-4-88049-145-5

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各巻主な内容
1巻:こんにちは! 松岡おまかせです
作画を担当した化学物質過敏症の松岡おまかせさんの発症から暮らし方までを描いた1冊。ある日突然発症する人たちの暮らしがわかる基礎基本。
3 化学物質過敏症とは? −−症状、発症のきっかけ
13 予防のためにできること −−洗剤を見直してみませんか?
24 化学物質豆知識 −−VOCについて

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単巻(1巻4冊セット)お買い求めの方はこちらに >>

2巻:宅配業者さんへ
発症者の暮らしにも欠かせない宅配業者編。自宅を訪れる業者さんの洗濯臭、消臭剤、抗菌剤に困ったとき手渡せる1冊。
3 化学物質過敏症とは? −−具合が悪くなるもの どんな症状?
8 荷物の受け取り時に反応物質に当たることが!
18 化学物質豆知識 −−VOCについて
20 化学物質過敏症の生活って?
23 予防のためにできること −−洗剤を見直してみませんか?

2巻のなかみを見る >>
単巻(2巻4冊セット)お買い求めの方はこちらに >>

3巻:幼稚園・保育園の先生・職員さんへ
食物アレルギー、花粉症のように化学物質過敏症を増大させないために、幼い子たちの空気環境を守りたい。園や保護者がその実態を知る入門パンフ。
3 化学物質過敏症とは? −−具合が悪くなるもの どんな症状?
8 こまかせちゃんの家族はみんな化学物質過敏症
11 幼稚園から帰ったこまかせちゃんから人工的なニオイが!
20 子どもの1日 −−生活の中の化学物質
23 予防のためにできること −−洗剤を見直してみませんか?

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単巻(3巻4冊セット)お買い求めの方はこちらに >>

4巻:学校の先生・職員さんへ
いま、友達や先生から漂う柔軟剤、消臭剤、制汗剤などで、通学できない児童生徒が増えています。え!? なにも感じません……という先生、保護者へ。
3 化学物質過敏症とは? −−具合が悪くなるもの どんな症状?
8 シックスクール 症候群のお話
12 生活の中に増え続ける化学物質は「香料」
15 学校から家までついてくるニオイ
18 化学物質過敏症で孤立する子ども
22 子どもの1日 −−生活の中の化学物質
25 予防のためにできること −−洗剤を見直してみませんか?

4巻のなかみを見る >>
単巻(4巻4冊セット)お買い求めの方はこちらに >>

 

監修は、そよ風クリニック・宮田幹夫医師、脳科学者・山口和彦先生です。
11歳ー18歳 20歳- おそい・はやい こどもの気持ち 園・学校生活 子育て人 家族 思春期・自立 育て方 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.108

2020年2月14日
おそい・はやい・ひくい・たかい No.108

2020年2月25日刊行 
東浩紀 岩宮恵子 木ノ戸昌幸 著
岡崎勝 編著

特集

思春期心中

なぜ「大人」になれないのか

いまどきの思春期模様には、親子の境目がない。30代、40代で反抗期も珍しいことではなくなった。
親になって「私ってなに?」と迷い惑う「大人」と、情報社会で大人になる経験も、チャンスも少ない「子ども」が思春期や自立期に突入すると、大混乱。
家族再生、親子で長い思春期をサバイブするための必読書。

定価(本体価格1,800円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-658-0



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目 次
2 〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって
思春期心中 なぜ「大人」になれないのか
はじめに
すかさず母の声が聞こえてくる
10 ──見た目は「オトナっぽい」けれど
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
Ⅰ 「これは思春期!」と思ったとき
大人に近づこうとするころ
20 ──高学年の学級の風景から 岡崎 勝(小学校教員)
16 親の声①
子どもが! 親が 思春期あるある!
Ⅱ いまどき思春期模様
対談
友だち関係、SNS、仲よし家族……
34 もしかして、子も親も 岩宮恵子(臨床心理士)×岡崎 勝(小学校教員)
36 子ども編 コントロールが難しい衝動性
48 親の声②─1 思春期息子・娘に対して気になるのは…
51 母親編 子どもをかわいがれない母のもつ不遇感
64 親の声②─2 「私が思春期!?」と思うのは……
67 家族編 父親の仲間アピールと表面的な「神対応」
84 親の声②─3 「大人になる」とは!?……
87 学校編 悪者になろうとしない先生たち
対談のあとに
104 行きつもどりつしながら、子も親も育つために 岡崎 勝(小学校教員)
Ⅲ「一人前」になること
122 子育てにある加害性 東 浩紀(作家・思想家)
146 「大人」像を更新するとき 木ノ戸昌幸(NPO法人スウィング理事長)
169 次号予告
170 創刊のことば
171 誌面リニューアルとホームページのお知らせ
172 編集後記
173 〈お・は〉編集人・編集協力人
174 募集します!
176 [アピール 原発のない日本を]
178 〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト
180 〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉バックナンバー
184 〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉バックナンバー
188 〈お・は〉バックナンバー常備店
190 インフォメーション ジャパンマシニスト 各種お問いあわせ先
0歳ー6歳 11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 おそい・はやい 出産・医療 子育て人 家族 育て方 親のあり方

おそい・はやい・ひくい・たかい No.105

2019年5月7日
おそい・はやい・ひくい・たかい No.105

2019年5月25日刊行 
岡崎勝 編著

特集

どうして、男と女はすれちがう?
─妻から母へ、夫から父になるとき+現役のあとに

家事・育児は妻=母親がやるのがあたりまえ? 夫=父親がすべきサポートは?
子育てを通して考える夫婦関係とこれからの家族のあり方を、
父母世代・祖父母世代の筆者がリアルな経験をもとに語ります。

定価(本体価格1,800円+消費税)

四六判/192頁/ISBN978-4-88049-655-9


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目次
2 〈おそい・はやい・ひくい・たかい〉を編むにあたって
どうして、男と女はすれちがう?
―妻から母へ、夫から父になるとき+現役のあとに
岡崎 勝 編著
はじめに
10 父親たちも「なんとかしたい」と思っています
岡崎 勝(〈お・は〉編集人/小学校教員)
Ⅰ 子育ての始まりから孫育て渦中
特集対談
16 どうして、男と女はすれちがう?
―妻から母へ、夫から父になるとき+現役のあとに
父母世代の社会学者。3児のお母さん 貴戸理恵
祖父母世代の小学校教員。3人の孫のじいじ 岡崎 勝
18 家事・育児 労働時間の長さは理由にならない
32 妊娠・出産 家事のマニュアルから性衝動まで
54 妻の孤独 母のまなざしと無意識のモラハラ
80 これからの家族 広がる可能性はどこに?
対談を終えて
90 1 意識して観察してみるといい 貴戸理恵(社会学者)
106 2 しがらみから自由になること 岡崎 勝(小学校教員)
Ⅱ 心地よく生きるヒント
120 その1 父親が地域で子育てするときの作法
―徹底して、しかも「主体的」についていく 山本芳幹(フリーライター)
136 その2 必要なのは関係の「メンテナンス」
―対話できる夫婦になる 小島貴子(キャリアカウンセラー)
154 番外編 おわりにの前に
退職したんだで、楽しみゃーえんだにぃ
―妻と共有する「その後の暮らし」 土井峻介(元中学校体育教員)
174 おわりに
将来、父・母になるかもしれない子どもたちへ 岡崎 勝(小学校教員)
176 次号予告
177 ジャパマホームページからのお知らせ
178 創刊のことば
179 編集後記
180 [アピール]原発のない日本を
182 〈ち・お〉&〈お・は〉を読む会リスト
184 〈お・は〉バックナンバー常備店
186 募集します!
188 香り、化学物質過敏症を知るための本
190 〈お・は〉編集人・編集協力人
192 インフォメーション ジャパンマシニスト各種お問いあわせ先
11歳ー18歳 20歳- 7歳ー10歳 アレルギー・病気 こどもの気持ち 園・学校生活 子育て人 暮らしと医療 環境 育て方

転校生はかがくぶっしつかびんしょう

2019年3月29日
空気の授業

2019年4月25日刊行 
武濤洋(たけなみよう) 作/吉野あすも(よしのあすも) 絵

香害、化学物質過敏症が、子どもたちにも広がっている。
好き、嫌いの問題にとどまらない。
香料物質、反応物質のとびかう教室では、
発疹、喘息、頭痛、倦怠感などに襲われ、失神をするまでに症状は悪化する。授業に参加できない、お友だちと遊べない。
香料など合成化学物質で困っている子が望むのは、特別なことではない。みんなと一緒に過ごし、学び、遊ぶこと。
転校生・まつおかさんをめぐり、クラスメートの出した答えは?
障害を医療モデルから、社会モデルとして捉えることで乗り越えることを学ぶ絵本。

化学物質過敏症の方にも手にとっていただけるよう、印刷をノンVOCインク、製本を針金止めにしております。

定価(本体価格1,100円+消費税)

A4版変形/32頁/ISBN978-4-88049-333-6

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あらすじ
ある日、転校生がやってきた。
「まつおかさん」と紹介されたその子は、帽子を深々とかぶり、大きなめがねにマスク。長袖長ズボン姿。「なんだか、ちょっとへん」。
「香りが苦手。頭痛や発疹がでる……」不思議な「病気」をもっている。
柔軟剤やニオイのない消臭剤などでも、すぐに具合が悪くなる。
はじめは、転校生に興味を持っていた子たちも、やがて まつおかさん を持て余す。
でも、ある日、まつおかさん がクラスメートの一人と楽しそうにおしゃべりを……。
どうして? あの子とは大丈夫!?
子どもたちは次々と まつおかさん と一緒に過ごすための方法を思いつく。
やがて、春のニオイがやってきて……